見逃さないで!赤ちゃんの鼻づまりのサイン ~新生児の鼻水の原因と対応の仕方~

1.赤ちゃんのづまりの原因とは?
2.赤ちゃんのづまりのケアの方法
3.鼻水のケアグッズのあれこれ

 

新生児の赤ちゃんは、よく鼻づまりを起こします。
気が付くとフガフガと鼻づまりを起こし、鼻水が垂れている… 良く見る光景ですよね。
ですが、風邪でもないのに?なぜ鼻づまりするんだろう?とやはり親は心配するものです。
そして、鼻づまりで困ったことと言えば、やはり「グズグズ」や、「夜泣き」が付きまとうものです。新生児の赤ちゃん自身も、鼻づまりは苦しいものです。
その為、どうしてもグズグズしがちになります。
グズグズしてしまえば親も手が掛かきりになりますし、それが原因で夜泣きをしてしまえば、親も夜中に起きてあやしたり…と、寝不足や育児の疲労にもつながってしまいます。
ここでは、新生児の赤ちゃんの鼻づまりと原因、対処の仕方についてまとめて、少しでも新生児のあかちゃんの鼻づまり対策の軽減に繋がるように色々と調べてみました。

1.赤ちゃんはよく鼻づまりする

新生児の赤ちゃんは鼻詰まりで困ったことはありませんか?
親なら誰しも困ったり、心配したりしたことがあるはずです。
冒頭でも書いたように、機嫌が悪く、グズグズしたり、又くしゃみで鼻水が飛んで、他人についてしまったり…。一番困ることが、熱があるかないか。又、病院に行くべきなのか、家で見守るべきなのか、風邪なのか鼻炎なのか、はたまたアレルギーなのか…
といった病気の心配も尽きませんよね。
新生児の赤ちゃんは、なぜ鼻づまりが多いのでしょう。

■ 赤ちゃんはなぜ鼻づまりが多いのか

新生児の赤ちゃんは、鼻の奥が狭い為、鼻づまりしやすい傾向にあります。
これは風邪をひいているわけでも、鼻炎でもないので、きちんと母乳やミルクが飲めていて、ゆっくりと眠っているようであれば、まず心配はないでしょう。

新生児の赤ちゃんの「鼻づまり」の傾向は、生後1~2ヵ月位に多くみられるようです。
生後三か月くらい経つと、鼻の穴も成長しますので、このような症状は軽減していきます。

ですが長引いたり、鼻水に黄色や緑といった色がついていたりした場合は少し注意が必要です。

■ 赤ちゃんの鼻づまりの種類

では、赤ちゃんの鼻水にはどのような種類があるのでしょうか。

『身体の器官が未熟な為の鼻づまり』
新生児は身体の器官が未熟なため、自分で鼻水を排泄できずに鼻の中で固まってしまい鼻詰まりの原因となってしまう。
新生児の鼻水はこのパターンが一番多いと思います。
ですが、やはり苦しそうにしている時もあるので、心配してしまいますよね。

『母乳の飲ませ過ぎで鼻づまり』
母乳の飲ませ過ぎで鼻づまりを起こす例もあります。
「過飲性症候群(飲みすぎ症)」という言葉をご存知でしょうか?
母乳をあげてもまだ泣き止まない…まだ母乳が足りないのかな…?
と母乳を与えすぎると、赤ちゃんはお腹が空いていなくても「吸啜(きゅうてつ)反射」でミルクを飲みすぎてしまったりする場合があります。
その場合が続くと「過飲性症候群(飲みすぎ症)」になってしまいます。

過飲性症候群の赤ちゃんは、飲みすぎてミルクが鼻から出てしまったりすることを繰り返してしまうので鼻の中でつまり、鼻づまりの症状を起こしてしまうこともあります。
過度の母乳の与えすぎは鼻もそうですが、胃腸にも負担が掛かってしまう様です。
与える量を調節しましょう。

『色のついた鼻水』
今まではサラサラな鼻水の症状を書いてきましたが、黄色や緑などの鼻水が出ている場合は注意して経過を見ていきたいものです。
身体の機能が未熟な乳幼児は、風邪などの感染症にかかりやすい傾向にあります。
特に新生児は「まだお母さんの免疫があるから風邪や細菌に抵抗力があるから大丈夫」と聞きますが、未熟な赤ちゃんはやはり大人と比べれば未熟です。

色のついた鼻水は、最近が身体に侵入し、ウィルスや細菌と戦った白血球の死骸、いわゆる『うみ』です。
この色のついた鼻水が長続きする場合は、副鼻腔炎に掛かりかけている状態かもしれません。
又、風邪の引き初めの鼻水はさらっとしていますが、明らかに熱がある場合、機嫌が悪い場合は注意して経過をみていきたいものです。

2.赤ちゃんが鼻づまりしているサイン

鼻づまりの種類を調べてみましたが、赤ちゃんが鼻づまりをしているサインはいったいどのような症状や行動が見受けられるのでしょうか。

■ 鼻づまりをしている赤ちゃんの状態

新生児の赤ちゃんは、言葉で鼻づまりの様子や、体調を伝える事はできません。
産まれてから親と接していく中で親がしっかりと体調を見極めなければなりません。
ただ、泣いているだけに見えても実はとても辛い症状であったりすることもあるのです。
では、鼻づまりの赤ちゃんの症状はいったいどういう症状なのでしょうか。

《心配の無い症状》
・フガフガ鼻から音がするけど、機嫌は悪くなく笑顔も見られる
・ミルクを飲むことが苦しそうだが元気はある
・鼻づまりをしているが、よく眠れている
ミルクを飲むことが辛そうでも、元気で、よく眠れていれば心配はありません。
部屋を加湿して鼻通りをよくしてあげましょう。

3.鼻詰まりを少しでも楽にしてあげるためには


大人でも鼻づまりは苦しいですし、出続けてしまえば対処にも困ります。
新生児の赤ちゃんでも鼻づまりや鼻水はやはり不快なものです。…
少しでも鼻づまりを楽にしてあげると、赤ちゃんの機嫌も良くなりますし、育児も楽になりますよね。

■ 赤ちゃんの鼻づまり解消方法は?

少しの工夫で、新生児の赤ちゃんの鼻詰まりは解消できます。
ですが、鼻の中に鼻くそなどが奥に詰まっていて呼吸がしづらく、苦しそうな場合は加湿器などで鼻くそを柔らかくして、鼻くそを出しやすくした上でティッシュペーパーの『こより』を作ってくしゃみをさせてあげるなど、工夫をして自然に鼻くそが出てくる様にしてあげても良いと思います。
又、温めたタオルを鼻の下に置いてあげて、温かい蒸気をうながしても鼻くそが取れやすくしたうえで、優しく綿棒で取ってあげても良いかと思います。この場合、タオルの温度に気を付け、ヤケドには注意しましょう。
赤ちゃんの肌は大人よりも何倍もデリケートです。

また、私も覚えがありますが、赤ちゃんが泣いた後にポロっと詰まっていた大きな鼻くそが出てきてビックリした…などの経験もあります。
泣く事も鼻くそを出す効果があるのかもしれませんね。
又、お風呂での加湿も鼻づまりが解消しやすい様です。これは大人でも同じです。

空気を乾燥させると、鼻の粘膜でウイルスや細菌が繁殖しやすい環境になってしまいますので、風邪などの予防、鼻づまりの予防の為にも加湿器などで空気を加湿しておくと良いでしょう。

他にも、親が鼻を吸って取り除く方法、鼻づまりのケア商品を使う方法など、鼻づまりを取り除く方法は色々とありますが、無理に取り除こうとして鼻の粘膜を傷つけないように、あくまでもしっかりと加湿をしながらケアをしてあげたいものです。

■ 鼻づまりしている時の赤ちゃんのお肌のケア

赤ちゃんの鼻水を拭いていたら鼻の下にかさぶたができてしまった… とも良く聞く話です。
鼻水が固まった鼻の下を無理にこすらずに、温めたタオルでそっと取ってあげると良いでしょう。
もし赤くなってしまったり、ただれてしまったりした場合は市販の軟膏よりも、お医者さんでもらった軟膏を塗った方が賢明です。
ただのただれかな?と思っていたら『とびひ』になっていた!という話も聞きます。
とにかく赤ちゃんのお肌はデリケートです。鼻水の出ている時の敏感なお肌をきちんとケアして、鼻づまりとともにキレイに直してあげたいものです。

4.鼻づまりで病院に行く時の目安


■ 鼻づまりで病院に行ってもいいの?

鼻づまり程度で病院に受診していいの?
答えはもちろんYESです。不安に思うことがあればすぐに病院を受診しましょう。
たかが鼻づまり、されど鼻づまり… 鼻づまりにも色々な病気が潜んでいる場合もあります。
鼻詰まりに加え、以下の症状が出た場合は迷わず受診しましょう。

《受診した方が良い症状》
・呼吸自体が苦しそう
・咳をしている
・黄緑色の鼻水が出る
・長く鼻詰まりが続く
・食欲がない
・夜泣きがひどく寝ない
・ぐったりしている
・鼻づまりに伴い、発熱している

少しでも心配な症状がみられたら迷わず受診しましよう。
発熱していたりぐったりしていたりしたら、すぐに受診しましょう。
特に、未熟な新生児は発熱してしまうと症状が悪化しやすい傾向にあります。

■ 安心できない鼻づまりの種類と症状

鼻づまりだからそのうち治るかな。たかが鼻づまり…と思い、安心できない鼻づまりの種類を見逃してしまうと危険です。
では、安心できない鼻づまりの種類と症状はどういったものがあるのでしょうか。

・鼻づまりがあり、熱も出ている場合
よくある症状ですが『熱が下がれば治るから家で様子を見よう』と思いがちです。
鼻づまりが長引き放置していると、中耳炎や副鼻腔炎を発症し、治療にも長引く場合があります。
特に黄色い鼻水が長引く場合は要注意です。
一回の受診で済むところを放置したため、長く病院に通うことになり、親子共々負担になってしまう。なんていうことにならない様、『熱があった』『明らかに状態が悪い』場合は早めに受診し、安心したほうが得策です。

5.おすすめ鼻づまりケアグッズ

加湿により鼻づまりを取ってあげる方法を紹介しましたが、それでも取れない頑固な鼻づまりの場合…どうしたら良いでしょうか。
無理に取ろうとして出血していてしまったり、鼻血が出てしまったりすることもあります。

鼻の中は粘膜を傷つけないで鼻づまりをケアするグッズを紹介します。

■ おすすめの鼻づまりケアグッズ3選

電動鼻水吸引器 メルシーポット S-503

人気の殿堂鼻水吸引器。お値段は高めですが、常備しておきたい商品です。
大人が口で鼻水を吸い取るにも限界がありますし、ウィルスに感染する危険性もあります。
やはり鼻水吸引器は電動でパワフルなこの機種が人気の様です。
操作も簡単で、スイッチを入れて、ノズルを鼻に入れてあげるだけで簡単に操作できます。
お手入れも全て取り外せるので衛生的に管理できそうです。

Randy(ランディ) 固まり鼻ケア スコップ

鼻吸い器ではケアしきれない繊細な部分をケアしてくれる商品です。

固まり鼻用とドロッとした鼻水用の2wayタイプです。鼻の奥に入れすぎない様にヘッドもついています。こちらの商品は手軽に購入できます。価格も良心的。
是非1つか2つは常備しておきたい商品ですね。

電動鼻吸い取り器 ベビースマイル(S-302

電動の鼻吸い器です。短時間で鼻水を吸入することが可能で、赤ちゃんを抱っこしたままでも手軽に使用できそう。サイズもコンパクトで、お手ごろな価格も人気な理由なのではないでしょうか。こちらは自分で鼻をかめるようになるまで使えると、評判も良い商品です。

6. まとめ

新生児の鼻づまりについて書いてみました。新生児や、乳幼児に鼻水はつきものです。
まだ新生児の時期の鼻づまりは元気にしていれば問題の無いものも多いです。
実際、鼻づまりが多いな…と思って病院に行っても、何ともないケースが多々あります。
ですが、まだ鼻水が出ているだけだから…と思っていたら夜中に急に発熱してしまった!という経験も子供を持つ親ならあるかと思います。
特に小さな乳幼児は熱も上がりやすく、夜中、熱が出ているわが子を見て、「早く朝になって病院が開かないかしら…」と心配して一晩を過ごしたこともあるのではないでしょうか。
鼻づまりは言葉を話すことができない乳幼児からのサインだと思って、軽く見ず慎重に対応していきたいものです。

小林 愛