新生児のお肌はとてもデリケートです。生まれて来て1ヶ月の間、つまり新生児の顔や体に湿疹ができることはほとんどのお母さんが経験することだと思います。しかし、小さい新生児のお肌に、湿疹などの肌トラブルがあることは、原因や対策が分かっていないと不安ですよね。
そこで、新生児から乳幼児までの湿疹について詳しく説明します。今回はその湿疹に効果的なおすすめのケア用品もご紹介します。
この記事でわかること
・乳幼児湿疹とは
・乳幼児湿疹以外の原因は?
・保湿が大事!
読むのに必要な時間は約 5 分です。
目次
1.乳幼児湿疹の種類
生後2ヶ月くらいまでに乳児湿疹ができることがあり、部位は皮脂量が多い頭・顔・脇の下などにできることが多いです。小さな赤ちゃんの顔や体にブツブツができるので、心配だと悩んでるお母さんがほとんどです。
乳児湿疹というのは、赤ちゃんの湿疹の総称のことを指します。生後一ヶ月までの新生児のお肌に赤いブツブツができる湿疹は、新生児ニキビ、もしくは脂漏性湿疹と言われています。
生後3ヶ月未満の子ども46人中、71.7%に脂漏性湿疹があるという結果が、1998年〜1999年にかけてオーストラリアで行われた研究の結果です。
でも1歳台の子どもの脂漏性湿疹があるのは176人中7.5%だったため、月齢とともに治っていくことがほとんどです。
■新生児ニキビ

出典:https://mamari.jp/12942
新生児ニキビの症状は、大人のニキビとよく似ているので、すぐにわかると思います。出来る場所は、顔やほっぺたやおでこにできることが多く、顔全体にできる子もいます。
この新生児ニキビができる原因は、胎内にいたときにお母さんからもらっていたホルモンの影響と、生まれてきて初めて肌に触れるタオルや布団などの汚れと考えられています。
新生児の体の中にはまだお母さんのお腹の中にいたときの女性ホルモンが残っており、この女性ホルモンは皮脂を過剰に分泌させてしまいます。皮脂が多すぎると毛穴につまり、ニキビにつながるというわけです。大人と一緒ですね。
また、生まれてきた赤ちゃんはまだ免疫もなく、肌もとても敏感で弱いです。赤ちゃんに触れるものは清潔にしましょう。対策としては、お風呂で丁寧にお肌を洗ってあげたり、肌に触れるものを清潔にしていると自然に治ってきます。
赤ちゃんは体温が高く夏場は汗をかくので、濡れたタオルや柔らかいガーゼでこまめに汗を拭いてあげて清潔にしましょう。
■乳児脂漏性湿疹
生後4ヶ月ごろに赤ちゃんの顔・頭皮・耳・髪の生え際などにできる湿疹で、見た目は黄色いかさぶたや赤い発疹です。原因は、ホルモンの影響で、この時期は皮膚分泌が盛んなためできてしまいます。てしまったフケやかさぶたは、赤ちゃんの肌にへばりつきます。
これを無理にはがそうとすると、新たな炎症起こしてしまったり、その下の皮膚を傷つけてしまう危険性もあります。
入浴前にワセリンやオリーブオイルをその部位に塗り、柔らかい歯ブラシや目の細かいクシで優しく取り除きます。
しかし洗いすぎには注意してください!洗いすぎて乾燥するとひどくなることもあるので、優しく洗い、入浴後はしっかり保湿する。それが大事です。早く治してあげたい気持ちもありますが、焦らずに時間がかかっても少しずつとってあげることが治癒につながります。
■あせも
汗が肌にたまり、そこにとどまるとその汗が刺激となって、お肌に赤いプツプツができてしまう。これがあせもです。
赤ちゃんの首の周りやお尻、背中など汗が蒸れやすいところにできることが多いです。赤ちゃんはお肉がタプタプなので、お肉とお肉の間に汗や汚れがたまってしまいますよね。汗がたまりやすい場所は、大人の手をお肉とお肉の間にいれ、しっかり洗ってあげましょう。
また、かゆくなって、ひっかいたりキズができると、細菌感染を起こしてトビヒになることもあります。赤ちゃんは大人に比べて体温が高く、大人が暑く感じない温度でも、暑く感じる場合もあります。少し涼しいくらいが赤ちゃんにとっては適温なのかもしれません。
部屋の温度や、服の枚数にも気をつけ、汗をかかないようにこまめに様子をみて調節してください。汗をかいてる場合は清潔なガーゼで拭いたり、着替えさせたりして、あせもができないように予防しましょう。汗取りパッドも最近は売ってるのでオススメです。
あせもの種類は2種類あり、ひとつは赤い湿疹ができてかゆみや痛みがある場合と、もうひとつは白い水ぶくれができる場合です。治療法としては、お母さん自身が原因をつきとめ、それを取り除くだけで治ります。
もしそれでも治らず、症状が悪化したり、長引く場合は、医師に相談した方がよいでしょう。
2.乳幼児湿疹以外の原因で湿疹が起きている場合
■乳児アトピー性皮膚炎
上記に書いた乳児湿疹がなかなか治らず、治っても繰り返し肌のカサカサ、ブツブツが治らない、湿疹の症状がひどい場合は、乳児アトピー性皮膚炎の可能性があります。
治療はアトピー性皮膚炎に準じたステロイドの治療になることがほとんどです。ステロイドと聞くと、お母さんは赤ちゃんに塗っても異常はないのか心配になりますよね。ステロイドは強さのランクがあり、乳児は副作用がでやすいことも考えて、2歳未満では成人と比較してランクを下げるとされています。
ただ副作用がなくなるという訳ではありません。皮膚が赤くなったり、萎縮して薄くなるなどの副作用がみられる場合もありますが、使用を中止すると元に戻るようです。
■食物アレルギーによる湿疹
アレルギーと聞くと代表的なものが卵や牛乳、小麦などの乳製品などですよね。こうしたアレルゲンとなる食品を食べて湿疹がでることを食物アレルギーといいます。症状は。皮膚のかゆみや、全身に赤い湿疹ができることです。
重い症状としては呼吸困難や下痢などの症状を引き起こすこともあり、命に関わります。赤ちゃんは大人に比べてアレルゲンに対するバリア機能が弱いです。赤ちゃんは口にいれモノを確かめるので、何でも口にします。お母さんは口にするモノをしっかり把握し、注意することが必要です。
また生後5〜6ヶ月になると離乳食が始まります。全ての食品において食べさせる量は小さじ1からにしましょう。また小児科のあいている午前中に食べさせることをオススメします!食べさせた後に、湿疹や、皮膚のかゆみが出ても、すぐに小児科に相談することができるからです。
もしアレルゲンとなる食品が特定されたら、消化器官が発達する1歳を過ぎるまでは、アレルゲンとなる食品を控えましょう。それ以降は、食べられる範囲は医師と相談しながら、少しずつ食べてさせていきます。
食物アレルギーの治癒につながるためにも、加熱・調理により症状なく食べられるものは除外せずに、食べることも大事です。しかし食べられる範囲でも、予期せぬアレルギー反応を引き起こすこともあるので、必ずすぐに小児科に受診できるようにしておきましょう。
3.乳児湿疹対処にはやはり保湿が大切

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赤ちゃんはとても肌がデリケートで、乾燥しやすいので、”清潔に保つこと”と”しっかり保湿する”こと、このふたつが大切です。
そこで入浴時にオススメのせっけんは泡が出るタイプのものです。泡で洗うことで汚れも落ち、乾燥を防ぐからです。その際、ゴシゴシこすらずに、優しく洗ってあげます。 ただしせっけんを使いすぎると乾燥してしまうこともあるので、赤ちゃんの肌を見て、乾燥してるなと思えば、2〜3日に1回はお湯だけで入浴するなど工夫してみてください。
また体を拭くときはこするのではなく、優しく体にタオルを乗せるくらいでいいです。湿疹ができる前から、赤ちゃんの肌を乾燥から防ぐために、市販の保湿クリームやローションを塗ってあげてください。
ただし、湿疹ができて症状がひどい場合は早めに受診をして、症状に合った保湿剤を処方してもらってください。
4.おすすめのケア用品
選び方は、ひとつは保湿に有効な成分を含んでいるものを選ぶ。保湿クリームの成分表をしっかりみて、ヒアルロン酸・セラミド・植物オイルなどの保湿成分が含まれているかをチェック!
ふたつめは、刺激成分を避けできるだけオーガニックを選ぶ。ベビーローションと書いていても赤ちゃんに相応しくない成分が含まれている場合もあります。避けた方がいい成分は、パラベン(防腐剤)・合成界面活性剤(○○硫酸Na)・合成着色料(赤色〇号)などです。
・あせもやニキビには薬用タイプがオススメです!
【犬印 BABY LOTION】

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犬印から出ているBABY LOTIONです。あせもやニキビが出ているときは、赤ちゃんのお肌がいつもよりデリケートになっている証拠です。このベビーローションは、肌トラブルに効果的な薬用成分が入っているため、あせもやニキビがあるときには、オススメです。
・低価格!少量入りからお肌に合うか確かめたいなら…
【メリーズ Baby Lotion】

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メリーズから出ているBaby Lotionです。大人と一緒で、赤ちゃんの肌も一人一人肌質が違います。自分の肌に合うものかどうかは、試してみないと分からないので、まずは少量入りを買って試してみてはいかがでしょうか。赤ちゃんのお肌に合うようなら、コスパに優れていて、容量もそれなりに多いものがいいですね。
・ベビーローションの中で、人気ナンバーワン!
【ピジョン 薬用ローションももの葉】

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pigeonの薬用ローション「ももの葉」です。桃の葉エキス・アロエエキス配合の薬用ローションで、さらっと塗りやすいです。
ももの葉という名前ですが、匂いもなく、肌への伸びもすごくいいので、この1本で夏を乗り切れるコスパ抜群のアイテムです!弱酸性・低刺激とお肌に優しい成分配合です。
5.まとめ
いかがでしたか?生まれてきた赤ちゃんはとても小さくふにゃふにゃで、守ってあげなきゃと思いますよね。そんな赤ちゃんの顔や体に湿疹が出ることは、可哀想だし、自分が何か間違ってたのかと自分の育児を責めるママもいるかもしれません。
でもここで書いた通り、赤ちゃんの成長に大事な過程なので、ママが原因ではありません赤いプツプツくらいの湿疹なら、ほとんどの赤ちゃんができるので、保湿と清潔を気にするだけで、必ず治癒します。
ただし、血が出てきたり、ただれているようであれば、医師に早めに相談して下さい。赤ちゃんは全ての機能が未熟なまま生まれてきます。お肌もすごくデリケートで敏感で、大人よりもケアが必要です。ママも初めての育児なら分からないことだらけでいっぱいで不安だと思います。でも先輩ママも必ず通る過程なので、話を聞いたりすると安心すると思います。今はアプリでも聞くことができるので、それで聞くのもいいですね!