転職失敗なし!?ワーママの転職成功の方法、詳しくまとめました

こんにちは!この記事では、ワーママで転職失敗の不安に悩むママに向けて、転職でママが失敗しがちなポイントや成功させる方法を紹介しています。実際の転職ママの体験談も合わせてまとめてありますので、より自分に引き付けて転職活動をイメージトレーニングできるはず!
ワーキングマザーは家事育児にお仕事に、とにかくたくさんのものに追われて時間がありません。お仕事を選ぶにも、家族の状況と切り離して考えることは不可能です。そんな制約が多いママは、転職活動でも後手にまわりがち…。とにかく就職したい一心で入ったものの、就職前とイメージが違っていて大後悔、転職再開なんてこともめずらしくありません。忙しく、家族もあるママなので、ロスは極力抑えなくてはなりませんね。
そこで、この記事ではそんなママに向けて、転職を成功させる方法をまとめました。とくに気を付けるべき事前準備と時期について詳しく紹介し、体験談も合わせてあります。ここでしっかりと予習をして、転職失敗を回避し、上手に転職をきめましょう。

■ワーキングマザーの転職は成功しにくい?

ワーキングマザーは、夫や子どもなど家族との関係から、さまざまな制約を受けがちです。家に帰ってからは家事と育児の連続でご自身の時間が優雅に持てる働くママさんは少ないでしょう。また保育園のお迎え時間に間に合わなければならないし、とにかく時間がありません。こういった制約は、残念ながら転職時に足を引っ張ることがあります。
ではどうやってこれらの制約を乗り越えればよいのでしょうか。ここでは、ワーキングマザーにありがちな失敗ポイントと注意すべき点をご紹介します。

家事育児に仕事…ママは時間がない

ワーキングマザーはとにかく多忙です。料理、洗濯、掃除、見えない家事、毎日やるべきことをリストアップするだけでもかなりの数に上るでしょう。またお子さんが話しかけてきたらやっぱり相手をしてあげたいし、宿題も見てあげたいし、今日保育園や小学校で起こった出来事を聴いてあげたいです。自分の時間はほぼないでしょう。少し前に大流行した「スーパーワーキングマザー」のように午前3時起きなんてできないし、日々疲れ果ててしまい、そんな中で転職活動なんてできないよ!というママは多いのではないでしょうか。
ですが転職活動には準備が必須です。応募書類の作成や、就職活動の時にも行ったと思いますが「自己分析」も必要ですし、面接前には企業研究も必須です。これらの時間が確保できないママさんは、家族の方に協力を頼みましょう。
夫がいれば夫、シングルママさんであれば親族の方などです。転職には、家族の理解が必要です。遅かれ早かれ、家族には説明が必要になります。転職活動を始める前にそのために近しい人に理解を求めましょう。たとえば、給与が低いことが不満で転職活動をするのであれば、「現在の給料では子どもが大学生になった時に授業料が払えない」など論理的に説明をしましょう。そして家族の理解が得られたら、「今から二時間、転職活動の応募書類を作成するから家事をお願い」など、協力を求めることで、転職の準備に要する時間を確保することができます。

転職時ママがやりがちな失敗には気を付けて

一番やりがちな失敗は、準備を一切せずに転職に臨むことです。たとえば履歴書や職務経歴書は応募する企業によって変更するのがベストです。また書類選考が受かっても面接前にしっかりと準備をしないと面接でうまく答えることはできません。忙しい中でも家族に協力をお願いしたり、隙間時間を活用したりして準備の時間はしっかりと取りましょう。
また、転職前に「残業」「出張」に対する対策も考えておきましょう。ワーキングマザーには、転職の面接担当官も「残業はできる?」「出張はどう?」と訊くことは多いです。その時に両方とも「できません」「無理です」と答えてしまうのは悪印象を与えてしまいかねません。難しかったとしても、「できるよう努力する」姿勢が大切です。
かと言って、内定が欲しいばかりに対策を立てずに「残業も出張できます!」と言うことはできませんよね。だからこそ、転職前の準備段階で「残業や出張が可能な範囲」や「残業を言われた時の対策」を考えておきましょう。たとえば週に二回は夫に保育園のお迎えと夕飯の準備をお願いして残業できるようにする、日帰りの出張なら可能な体制を整える、などです。ベビーシッターや行政のショートステイ(自治体によってない場合もあります)などをふんだんに利用しましょう。そのためにはお住いの自治体がどのようなサービスを提供しているのか調べておくことも効果的な転職準備のひとつです。
これらの対応ができず、残業も出張も難しいのであれば、転職エージェントの担当者さんなどにあらかじめ相談をしておきましょう。または、今は無理でも子どもが小学校に入れば可能かもしれません。策がないかを探しておくことをオススメします。

■ママでも転職を成功させる方法とは

では、さまざまな制約があり転職が難しくなりがちなワーキングマザーが転職を成功させるためのポイントについて具体的にご紹介していきましょう。

「準備」と「時期」に気を付ける

これまでの章で、ワーキングマザーの転職には準備が必要とお伝えしてきました。そして準備をしっかりとするためには時期も重要です。転職活動の準備のために家族に協力を求める場合は家族が忙しくない時期は避けるようにしましょう。たとえば年度が替わる3月4月などです。
また、ママさん自身が忙しい時期に転職するのもなるべく避けましょう。就職活動の時と同じく、転職活動は自分自身としっかりと向き合って考える必要があります。余裕がない時期にそれをやってしまうと落ち込んでしまうこともありますし、夫に協力をお願いしたとしても家事や育児や仕事がおろそかになってしまいかねません。
転職ママさんが陥りがちな失敗は、多くが準備不足で起こります。せっかく時間を割いて転職活動をするのですから、効率的に転職成功するためにも、準備がしっかりとできる時期を選んで取りかかるようにしましょう。

ママ転職成功のための準備はこれ

さて、それではママが転職成功するためには、どのような準備をすればよいでしょうか。企業との面接では「志望動機」「転職理由」の二つが明確に伝えられ、「この人がうちで働いている姿が想像できる」と面接官に伝えられれば勝ちです。ここでは、そのための準備方法を具体的にご紹介していきます。

・何故転職するのか分析し、優先順位を決めよう

何故あなたが今転職をしたいと考えているのか、分析をしてみましょう。そして、整理をしておくことをオススメします。
今転職をしたいと考えているということは、現在の状況に何らかの不満があるか、もしくは「働くにあたって大切に思っていること」が達成できいない状況にあると思われます。ではそれが何なのか、そして転職によってそれらが達成できるのかを考えてみましょう。そうすることで、おのずと「転職をする時の優先事項」が見えてきて、かつその優先事項が「どの企業に応募するか」を目視化する方法だからです。
分析の方法にはいくつかあります。現在の不満点から辿る方法もあれば、五年後の自分、十年後の自分を描いてみて、何故そうなりたいのか考えてみる方法もあります。後者の分析方法の例をひとつあげみましょう。

十年後の自分は最低でも給与〇万円が欲しい

理由は子どもが大学に入るから、また両親の介護や自分たちの老後が心配だから

しかし昇給が難しい現在の仕事では実現できない

だから転職をしたい。

この場合、転職時に企業を選ぶ最優先事項は「定期的な昇給があるか」「給与」の二つになります。しかしもちろん転職の面接時に「給与がもっと欲しいからです!」とは言えません。なので、優先事項の第一位を給与に置き、第二位は何かを考えてみましょう。たとえば「今の仕事が好きじゃない」ならどんな仕事が好きでやりたいのかを考え、それを志望動機に結び付けましょう。
このように、転職の優先順位を第一位、第二位、第三位と決めていくことで、今なぜ自分が転職をしたいのか分析でき、かつ志望動機や転職理由の組み立てにも繋がるのです。

・譲歩できるボーダーラインを決めておこう

これも非常に重要な分析です。上の例では最優先事項が「給与」、次が「やりたい仕事」でしたが、これが実現できたとしても、毎日残業ばかりで保育園に一切迎えに行けなかったり、出張ばかりで家のことがまったくできなかったりしては、今の状況よりかえって悪くなる可能性もあります。そこで、「ここまでならOK!」というボーダーラインを決めておきましょう。例としては、以下のようなものです。

・残業は18時までならできる
・出張は月に1回ならできる
・通勤時間は1時間までなら通える
・給与は最低〇万円

などです。このようにボーダーラインを決めておくことで、企業に入社後に「何か違った!」という失敗を起こしづらくなります。

・応募書類を企業ごとにわけよう

転職ママさんに限らず、履歴書や職務経歴書を応募する企業によって変えず、すべて同じ書類を使いまわす方がいます。これはあまり良くはありません。なぜならば、その企業への「志望動機」はすべて同じではなく、必ず異なっているからです。
書類作成の段階で応募する企業の「志望動機」を明確にしておき、書類でも面接でも一貫したことを答えるようにしましょう。「志望動機」はあなたのアピールにも結びつきます。応募書類はすべてがアピールです。職歴も、やってきたことも、あなたが得意なことも、すべてが「私はあなたの企業にこんなに合ってるんですよ」とアピールする場所ですので、手を抜かないように注意しましょう。

・企業研究を行い、面接で聞くことをまとめておこう

応募する企業に対する研究は、絶対に必要です。企業研究は「何故その企業に応募するのか」の志望動機に繋がるからです。応募企業がその業界においてどういう位置づけにあるのか、その企業のその職種でどういう仕事ができるのか、企業のWEBなどから研究しておきましょう。そして、その企業や仕事の特色と、ご自身の経歴や志望動機などと結びつけておきましょう。そうすると、自然に「その企業向けの転職理由と志望動機」が出来上がります。また、面接時に「何か質問ありませんか?」と訊かれた時におのずと質問がでてくるようになります。
なお、転職の口コミサイトは活用することをオススメします。そこの企業に入った人でないとわからない内容がたくさん書いてあります。ただ転職者が書き込む口コミですからマイナスなコメントも多いですので、すべて鵜呑みにせず、参考にしながら企業研究を進めてみましょう。

小学校入学前後での転職は避けるのがおすすめ

小学校入学はライフステージが変わる一大イベントです。もうこれで手がかからなくなる、小学生になったら仕事と家庭の両立も楽になるはず!と思うママもいるかもしれません。しかしそうとも限りません。小学校に上がってからの学童保育は保育園ほど先生が手をかけてくれませんし、学童保育は保育園よりも閉所時間が早く、また小学校4年生までしか預かってくれないところも多いです。そのほかにも保育園の役員と違ってPTAは平日の日中の集まりが基本で、PTA役員になってしまったら職場に理解を求める必要があります。
さらに、小学校入学の時はあらゆるものを揃える必要があります。算数セット、筆箱、鉛筆、鉛筆削り、体育帽子、上靴、ぞうきん、給食ランチマット、道具袋、カスタネット、などなどです。そしてそれらのすべてに名前を書かなくてはなりません。算数セットの小さなカード一枚一枚にも名前が必要です。たいていのママは「名前を書くのに三日くらいかかった!」と言っています。それに加えて卒園式・入学式の服の準備、保育園であれば卒園アルバムや謝恩会は保護者主宰で行うことも多いでしょう。とにかく入学時は怒涛のように忙しいので、この時期は避けた方が無難です。
さらに、小学校入学で不安定になるお子さんもいるかもしれません。これらの理由から、卒園や入学時期はなるべく避け、また小学校に入学してからの生活リズムやお子さんが元気に学校に行けることが確認できてから転職活動をすることをオススメします。

正社員でないとだめは本当?持つべき心構え

正社員でないと学童保育がだめだとか、ワーキングマザーとして認められないとか、そんな意見を耳にすることもあります。学童保育の空きについては地域にもよりますが、正社員でないとだめということは、まったくありません。たとえば現在正社員であっても、あなたの優先順位や譲歩できるボーダーラインが「正社員であること」にこだわらないのであれば、派遣やパートでも問題はないでしょう。ポイントは、「目標とすることができるかどうか」です。正社員か派遣か契約かパートかにとらわれず、転職前の準備として行った優先順位や目標に沿っているか否かというポイントで考えるようにしましょう。

■ママに聞きました!転職体験談

さて、筆者は転職経験のあるワーキングマザーです。ここでは筆者のちょっとした失敗と、それを踏まえた上でのアドバイスをご紹介します。

私はこうして転職した

①転職を決めた理由

筆者は二人目の子どもを妊娠している時、新卒で入った会社を辞めました。原因はマタニティハラスメントに近い上司の言葉と、家庭と仕事との両立に挫折したためです。そのあと筆者は自宅で少しでも仕事をしたいと僅かな稼ぎを持つ個人事業主になりました。
しかし「やっぱり企業で働こう!」と決めたのは出産後たった1か月後でした。何故ならば、お金が勢いよくなくなっていくからです。上の子が男の子で下の子が女の子だったからなおさら、女の子用の服やおむつ代、ミルク代など、出産直後は費用がかさむことは経験済で、夫の給与も専業主婦で十分やっていけるレベルではあったのですが、ぜいたくは出来ないなと痛感したのです。
でも、せっかくの女の子、可愛い服をたくさん買いたかったです。上の子にもおもちゃをたくさん買ってあげたかったのです。ひいては、将来二人の子どもが私立の大学に行きたがったら、笑顔で学費を払って行かせてあげたいと思いました。
お金が欲しい!それが、筆者が個人事業主から転職を決めた理由です。

②入社先の選び方

この時の転職でもっとも優先順位が高かったのは「正社員への転職」でした。個人事業主と言っても世間一般には「主婦の副業」と見なされます。だからこそまずは「正社員」に復帰するのが最優先事項であり、短期的な目標でした。この時、「勤務体系」にはこだわらなかったのです。
そして「正社員」に復帰できる余地があるとすれば、「経験のある職業」でした。筆者が新卒で入った会社はメーカーで、筆者はそこで技術系の専門職として働いていました。だから正社員として雇ってくれるとしたら、業種か職種が同じ仕事だと考えました。筆者が転職を考える業種や職種の求人情報を持っていそうな転職エージェントの三、四社に登録し、書類をじっくり作成し、企業研究を行い、転職エージェントに面接の練習も頼んだ上で、見事正社員の内定を勝ち取ったのです。

③入社後に分かった失敗

しかし、その会社は二年で転職することになりました。何故ならば、勤務体系がシフト制で、夜中に勤務をしなければならなかったからです。そこは病院で用いる専門機器のサポートを行う仕事で、365日24時間お客様からの機器のトラブルの電話がかかってきます。それに対応するために、勤務は完全なシフト制で、夜間勤務もありました。夜間勤務がある時は、自宅に帰ったあと、夜中に突然電話で起こされます。そうしたら夜中にお客様の話を聞きながら状況を聴き、電話で解決できるなら解決し、解決できないなら修理担当者に連絡を取らねばなりません。体調も崩しやすく、きつい仕事でした。

④失敗の理由と教訓

入社前にもシフト制であることは聞いていました。しかし365日24時間であることは知らず、祝日も休日も正月もゴールデンウィークも出社が回ってくることまでは想像ができていなかったのです。もしも企業研究をしっかりしていて、病院で用いる機器のサポートだから、緊急病院などのために365日24時間の勤務であることをもう少し想像できていたかもしれません。そうしたら、このような失敗はしなかったでしょう。

⑤ワーママ転職を目指す人へのアドバイス

転職の準備として優先順位付けを行うことは非常に大切です。しかし筆者のように「正社員」に重きを置きすぎて「勤務体系」についてのボーダーラインを決めておかないと、転職しても結局その仕事を続けられなくなります。
優先順位を付けて、かつここからは譲れないというボーダーラインを決めること、入社したあとの自分を想像してみること、企業研究をしっかり行うこと、これらのすべてが重要です。こういった準備をしっかりすることで、入社後に「何か違った」「やっぱりここでは働けないかも」というミスマッチを起こす可能性が少なくなります。

ここを押さえれば成功する。転職に失敗しない方法

転職に失敗しないために、準備として下記を忘れないようにしましょう。

・準備をしっかり行う
・企業研究を行った上で、その企業で働いている自分を想像する
・優先順位をつけることは必要だが、優先順位が高い事項に重きを置きすぎない
・ボーダーラインもしっかり決める

転職活動の際、ひとりで決めたりひとりで考えたりすると、多角的に物事を見づらいです。ですおんで、転職エージェントや家族などに相談してみて、第三者の観点からアドバイスをもらうのもよいかもしれませんね。

■まとめ

ワーキングマザーの転職は大変ではありません。家族に協力をお願いしたり、時期を選んだり、準備をしっかりしたり、ポイントを踏まえて準備をすることで、効率的に失敗なく転職することができます。おそれず計画的に行うことが、転職成功への第一歩と言えます。