赤ちゃんの毎日の体調管理は、ママやパパにとって気掛かりなことが多いと思います。特に季節の変わり目や室内と外気の寒暖の差が出る時期には、赤ちゃんだけでなく大人も風邪を引いて体調を崩すことが多くなりますよね。
赤ちゃんは免疫力が弱いので、風邪の原因や症状、予防法などママやパパは十分理解しておく必要があります。赤ちゃんの風邪に関する正しい知識を持っていると、赤ちゃんだけでなく子供や大人の体調管理にも役立ちます。ぜひ参考にして赤ちゃんや家族の風邪対策を行いましょう。
この記事でわかること・赤ちゃんの風邪の原因と症状
・赤ちゃんの風邪を治す方法
・赤ちゃんの風邪の予防方法
読むのに必要な時間は約 4 分です。
目次
1.赤ちゃんの風邪の原因

大人も注意が必要な風邪。免疫力が低く、体の小さな赤ちゃんが風邪を引くと重症化する可能性があります。筆者や筆者の子供も1年に1~2回程、風邪を引きます。風邪の原因って一体何だろうと不思議に思っていましたので、詳しく調べてみました。
一般的に言われる「風邪」は、200種類以上ある風邪ウイルスに感染して、そのウイルスを人の免疫力や抵抗力で退治しようとして症状が現れることを言います。風邪の原因として考えられるのは、以下です。
- 空気が乾燥するとウイルスが増殖し感染する
- 汗をかいた後に体が冷えて、体温調節が上手くいかず風邪を引く
- 湯冷めや寝冷えなどの寒暖差
- 水分補給が不足することで喉にウイルスが付着して炎症を起こす
2.赤ちゃんの風邪の症状と経過

風邪は、様々な症状を引き起こします。主な症状は、鼻水、鼻づまり、咳、痰、熱、熱による筋肉痛などです。これらの風邪の症状が現れて治るまでには、経過があります。
最初に、鼻や口から風邪のウイルスや細菌が入ります。そこから体内でウイルスや細菌が増えていきます。体内のウイルスや細菌を退治しようと熱が出ます。すると次第に鼻水、咳、痰の症状が出ます。風邪の症状がピークを越えると、熱が下がりはじめて鼻水や咳などの症状も減っていき回復していきます。
風邪が悪化すると、気管支炎、風邪の症状に似た肺炎、下痢を起こして脱水症状を起こす場合もあります。「風邪は万病のもと」と言われるのは、風邪による症状の悪化や風邪に似た症状の他の病気の可能性があるからです。風邪には十分注意が必要です。
3.赤ちゃんの風邪は薬で治す?

赤ちゃんが風邪を引いた時、風邪に効く薬ですぐに治ってほしいとママやパパは願いますよね。ママやパパの中に聞いたことがある方もいると思いますが、実は風邪に効く特効薬はないと言われています。
風邪と言っても200種類以上のウイルスや細菌が原因なので、風邪の症状を和らげる薬を処方されるのがほとんどです。熱を下げる薬や鼻水、咳を和らげる薬など。軽い風邪であれば、薬に頼らずに治すことができるんですよ。
■自分で治す力が大切
自然治癒力という言葉を聞いたことがあるママやパパも多いと思います。赤ちゃんの場合は特に薬の副作用が懸念されますので、なるべく薬に頼らずに軽い風邪であれば治したいですよね。赤ちゃん自身、自分で風邪や病気を治す力をつけることが大切です。この力は日頃の生活環境づくりで身に付けることができます。赤ちゃんから子供、大人まで自分で治す力、免疫力を高めて自然治癒力をつけるようにしましょう。そうすることで、家族全員が健康を維持できますよ。
■健康に暮らせる環境づくり
では、健康に暮らせる生活環境の作り方はどのようにすればいいのでしょうか?ウイルスは乾燥した空気で増えやすいので、冬に風邪のウイルスが多くなります。
部屋の室温は22℃ぐらいで、湿度50%ぐらいが理想的な室内環境と言われています。冬場は暖房器具を使いますが、換気も忘れず行ってくださいね。換気の時間の目安は、1時間に1回が良いと言われています。
そして水分補給は夏場の熱中症対策でよく耳にしますが、冬場の空気が乾燥する季節も水分補給は大切です。こまめに水分を取るようにしましょう。赤ちゃんは大人より体温が高いので、赤ちゃんが汗をかいていないか気を配る必要があります。
汗をかいていたら、すぐにお着替えするようにしましょう。赤ちゃんまだ自分で体温調節できませんので、着るもので調節するしかありません。赤ちゃんの様子を見ながら、着るものを増やしたり減らしたり調節してくださいね。
4. わが子が風邪になったと感じたら?

ママやパパが十分注意していても、赤ちゃんは風邪を引いてしまうことが多いです。赤ちゃんがいつもより元気がなく、風邪の症状が見られる場合はすぐに対処しましょう。赤ちゃんはまだ自分で体調が悪いことを言葉で伝えることができません。全てママやパパの判断になります。赤ちゃんの体調にいち早く気づいて、対応してくださいね。
■病院を受診する
赤ちゃんに風邪の症状が見られる場合、例えば鼻水や咳、熱が出ている時には病院を受診するようにしてください。やはり病院で先生に診てもらうことでママも安心できますし、症状が緩和するアドバイスをもらうことができます。風邪以外の病気がないかも調べてもらえますし、症状を悪化させないためにも病院に連れて行きましょう。
赤ちゃんの症状で病院に連れて行こうか迷った場合は、先ず病院に電話で問い合わせてみることをおすすめします。どんな症状が伝えて受診の必要があるか尋ねてみてください。季節によっては病院が混み合っていることもありますので、待ち時間の状況や予約が必要な病院もあります。
■日頃の状態をチェックしておくこと
赤ちゃんは体調が悪いことを言葉で伝えることができないので、赤ちゃんの日頃の状態をチェックしておく必要があります。赤ちゃんの体調が悪い時のサインは以下です。
- いつもよりぐずって機嫌が悪い
- ぐったりして食欲がない
- いつもより唇の色が悪い
- 鼻水や咳が出る
- うんちの状態がいつもと違う
- 熱が出ている
いつもと様子が違い元気ではない状態なら風邪や病気の可能性を考えた方がいいかもしれません。心配なことがあれば、病院に問い合わせて赤ちゃんの状態を伝えてアドバイスを受けるようにしましょう。赤ちゃんがどんな症状で、どれぐらい症状が続いているか、病院に行くと尋ねられます。メモなどに書いて持っていくと役に立ちますよ。
5. 赤ちゃんの風邪を予防するために

赤ちゃんだけでなく大人も風邪対策をすることで、風邪を予防することができます。大人から赤ちゃんに風邪がうつることもありますので、ママやパパ家族全員で風邪予防を日課にしましょう。日頃から気をつけて過ごすことで、家族全員が健康を維持できますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
■手洗いうがい
外出から家に戻ってきたら、先ずは手洗いうがいをするようにしましょう。風邪のウイルスや細菌は口や鼻から入ります。手を清潔にして、喉に付着したウイルスや細菌をうがいで外に出しましょう。お仕事で疲れて帰ってきたパパも、忘れず手洗いうがいしてくださいね。
■感染症を防ぐ予防接種を忘れずに
新生児がいるママは生まれてすぐから赤ちゃんの予防接種がはじまります。感染症を防ぐための大切な予防接種なので、忘れず受けるようにしてくださいね。インフルエンザの予防接種も必ず受けましょう。赤ちゃんがいるご家庭のほか、高齢者のいるご家庭でもなるべく家族全員がインフルエンザの予防接種を受けた方がいいと思います。
■肌や空気の乾燥対策
風邪のウイルスは、寒い空気が乾燥した季節に活発になります。お肌や空気の乾燥対策が重要です。室内に加湿器を置いて乾燥を防ぐのもオススメです。赤ちゃんがいるご家庭では、掃除が簡単で清潔に保てる加湿器、赤ちゃんに安全な加湿器を選ぶようにしましょう。加湿器だけでなく、部屋の赤ちゃんの手の届かない場所にコップや容器に水を入れて置いておくのも室内の乾燥対策になります。
6. まとめ
赤ちゃんのお世話は楽しいことばかりでなく、大変なことも多いですよね。赤ちゃんの体調管理はとても気を遣うと思います。季節の変わり目や寒い季節になると、風邪を引かないか心配になります。風邪は日頃から予防できますし、正しく対処すれば大事には至りません。赤ちゃんの日々過ごす中で、予防対策を行いながら楽しく過ごしてくださいね。赤ちゃんだけでなく、ママやパパも風邪を予防して家族の健康を保っていきましょう。
ライター名 西川