毎日きちんと洗濯していても、洗濯物が臭いときがあります。香りのよい洗剤を使用しているのになぜ…と悩んでしまう方も多いですよね。
洗濯した衣類などに臭いニオイが付く原因は、洗濯槽の掃除が足りなかったり、洗濯物が生乾きになって雑菌が繁殖してしまったりと、様々な理由があります。洗濯に失敗したからといって毎回クリーニングを利用すると、家計に大きな負担が生じますよね。
もう洗濯に失敗したくない!と考えている方のために、こちらの記事では洗濯物に臭いニオイが付く原因や、洗濯物に臭いニオイを付けないための対策をご紹介します。
毎日のちょっとした工夫で、洗濯物に付くニオイが劇的に変化するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・洗濯物が臭くなる原因
・臭いニオイの予防方法
・洗濯時のNG行為
読むのに必要な時間は約 8 分です。
目次
1.洗濯したのになぜか臭い・・・原因は?
女性にとって洗濯は家事の1つであり、子どもがいる家庭では毎日何回も洗濯をすることがありますよね。最近は香りのよい洗剤や柔軟剤が増え、洗濯物を干したり畳んだりするときの香りで癒されます。
ところがせっかく香りのよい洗剤や柔軟剤を使っていても、なぜか洗濯物から生乾きのような臭いニオイが漂ってくることがあります。再度洗濯し直すには時間がかかりますし、同じように洗濯したのではまた臭いニオイが付いてしまうかもしれませんよね。
もう洗濯するのが面倒!と思って消臭スプレーを使う方も多いかもしれません。ですが消臭スプレーは一時しのぎですので、あまり得策とはいえません。
なぜ洗濯物に臭いニオイが付いてしまったのか、原因を突き止めてから洗濯をした方が効率がよいですし、臭いニオイで嫌な思いをせずに済みます。
まずは臭いニオイについて、なぜ起こるのか原因を探りましょう。
■雑菌、カビ菌
洗濯物の嫌なニオイの原因は、雑菌やカビ菌が繁殖しているからです。雑菌やカビ菌は私たちが着る服や、使ったタオルなどに汚れや汗、皮脂などが付くことによって繁殖していきます。
また、洗濯物を通気性の悪いところに入れて長い時間放置すると、雑菌やカビ菌は余計に繁殖してしまいます。とくに汗や皮脂が付いたものは雑菌やカビ菌の餌になりやすく、洗濯してもニオイが残りやすくなる可能性があります。
■洗濯機
洗濯槽内にも雑菌や、カビ菌が繁殖してしまっている場合もあります。洗剤を使って洗濯しているのだから、洗濯槽もきれいに洗われているのでは、と考えがちですが、雑菌やカビ菌の宝庫になっている可能性があります。
洗濯槽はしっかりと乾燥させることが難しいので、雑菌やカビ菌が繁殖しやすく、洗剤や柔軟剤の使い過ぎで余計に雑菌やカビ菌が繁殖していることがあります。
洗濯物に茶色い汚れがたくさん付いていたら、雑菌やカビ菌がある証拠ですので十分注意してくださいね。
2.洗濯後の嫌な臭いを予防するには
洗濯後の嫌なニオイを予防するためには、大切なポイントが3点あります。どのポイントもすぐに実行でき、比較的簡単に行えるものなので、洗濯物のニオイで困っている場合はぜひ、参考にしてください。
毎日洗う洗濯物に対して、清潔を保って気持ちよく使えるようになるとよいですよね。
■洗剤を変えてみる
使用している洗剤を、プロが使うタイプの洗剤に替えてみると、思っていた以上の効果を発揮することがあります。
こちらではおすすめの3点をご紹介します。
【衣類のバイオ消臭液】

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天然成分が100%のプロ仕様の洗剤です。単体で使うのではなく、いつも使っている洗剤と混ぜて使用するタイプなので、お気に入りの洗剤のニオイを邪魔しません。
成分はバイオ酵素、乳酸菌、酵母菌でできています。
【デオフラッシュ】

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洗濯物や衣類に付いたニオイを取ることに特化した洗剤です。こちらもいつもの洗剤と混ぜて使用するタイプですが、消臭効果が高いので洗剤自体のニオイも消臭してしまうので、ご注意ください。
緑茶抽出物、タケエキス配合なので、除菌効果も期待できます。
【デ・クリーンランドリー】

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小型でお茶パックのような、ネットに入った形状です。洗濯するときに洗濯機に入れるだけで簡単に除菌・消臭に効果があります。3~4カ月は使用でき、とても経済的です。
使った後は洗濯機に入れたままでよく、繰り返して使うことができるので大変べんりです。
■洗濯した後にすぐに乾かす・乾燥機を使う
洗濯が終わった後は、出来るだけ早く乾かす事が大切です。長時間、洗濯機の中に入れたままにしたり、洗濯かごに入れたままにしたりすると、雑菌などが繁殖しやすくなり、臭いニオイが付く原因になります。
乾燥機がある場合は乾燥機、部屋干しの場合はサーキュレーターなどを使って洗濯物を手早く乾かす事も大切です。
乾燥器は高温で洗濯物を乾かすので、殺菌効果が期待でき、臭いニオイが付きづらくなります。
部屋干しは生乾きの状態になりやすく、臭いニオイが最も付きやすいので、サーキュレーターや扇風機などを使って、洗濯物に風を当てて乾かしやすい環境を整える必要があります。
また、ある程度間隔をあけて干すことで、乾く時間が短くなり、雑菌などの繁殖を抑えやすくなります。
アイロンなどでも早く乾かす事ができるので、あと少しで乾く洗濯物はアイロンがけをするとしわも取れて一石二鳥ですよ。
■洗濯槽の掃除
毎日使う洗濯機は、内側の洗濯槽がとても汚れている事が多いです。カビがたくさん付いていたり、洗濯物の繊維や洗剤の残りかすなど、さまざまな汚れが付いていることで臭いニオイの元となっています。
定期的なお手入れをすることで、洗濯槽を清潔に保ち、洗濯物をきれいに洗いたいですよね。洗濯機の基本的なお手入れ方法を一緒に学んでいきましょう。
【洗濯槽】
まずは洗濯槽からお手入れしましょう。市販品の洗濯槽クリーナーを準備して、洗濯機に投入してください。洗濯槽を洗うコースがあるタイプなら、パネルの表示通りに進めてください。
無い場合はつけおきしてから、通常の洗濯コースで洗ってください。つけおきする時間を作ることで、薬液がカビなどをはがし、汚れを落としやすくします。
粉石けんを使っている場合は、石けんカスがこびりついて取れなくなる可能性があるので、1カ月に1回の頻度で洗濯槽を洗ってくださいね。
〈おすすめの洗濯槽クリーナー〉
【シャボン玉 洗濯槽クリーナー 】

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無添加シャボン玉石けんから販売されている洗濯槽クリーナーです。酵素系の漂白剤をつかっていて、洗濯槽の汚れが落ちやすくなっています。洗濯槽の痛みを軽減できる原料を使用しているので、安心してお手入れに使用できます。ドラム式洗濯機使用不可となっているので、要注意です。
【OXICLEAN(オキシクリーン) 洗濯槽クリーナー】

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粉末タイプの洗濯槽クリーナーです。たっぷりの泡が洗濯槽を丸ごと掃除するので、見た目にも満足できます。洗濯槽クリーナー特有の塩素系のニオイではなく、さわやかな香りが配合されていて、お手入れが気持ちよくできます。ドラム式洗濯機にもおすすめです。
【洗浄力 洗たく槽クリーナー 洗濯機 洗濯 洗濯槽 クリーナー 】

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お手頃価格でお手入れでき、つけおきがいらない液体タイプの洗濯槽クリーナーです。独自の再付着防止剤が配合されているので、雑菌やカビ菌が付きづらくなり、続けて使用することでより効果が期待できます。塩素系なので、使用するときは十分換気してください。
洗濯槽のお手入れが完了したら、洗濯槽に付いているパーツも掃除しましょう。
【ごみ取りネット】
洗濯槽に付いているごみ取りネットは、洗濯が終わるたびに毎回掃除してください。ごみが入ったままだと洗濯中にあふれたり、雑菌などをまき散らしたりする原因になります。
汚れがひどい場合は使い終わった歯ブラシなどを使ってすみずみまで掃除してくださいね。
【洗剤・柔軟剤投入ケース】
見落としがちなのが洗剤や柔軟剤の投入ケースです。取り外してみるとカビが付いていたり、洗剤や柔軟剤によるぬるつきがあったりと意外と汚れています。
スポンジなどを使って、ていねいに洗いましょう
3.洗濯物に嫌な匂いがついてしまったら
干し方に注意したり、天日干ししたり、洗濯槽をきれいにしたり、洗濯物には努力がつきものです。ですが、どんなにがんばっても洗濯物を放置してしまったり、嫌なニオイがしてしまったりすることもありますよね。
これからご紹介する2点を参考に、あきらめずに洗濯してみてください。毎日の少しの努力で、洗濯物は見違えるほど臭いニオイがなくなる可能性があります。ぜひ、試してみてくださいね。
酸素系漂白剤は衣類などに使える漂白剤です。塩素系よりも漂白力は落ちますが、その分使用できる物が多くなり、除菌、消臭効果も期待できます。
粉末タイプと液体タイプがあるので、使いやすいタイプを選んで使用してくださいね。
【シャボン玉 酸素系漂白剤】

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シャボン玉石けんから出ている漂白剤です。過酸化ナトリウムを使用しているので、塩素系のつんとしたニオイがなく、とても使いやすいです。台所用としても使うことができるので、とても経済的です。
【過炭酸ナトリウムの激落ちくん 粉末タイプ 】

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自然由来の成分を配合しているので、安心して使うことができます。激落ちくんで有名なレックから販売されていて、汚れを落とす効果が高いのですが、除菌、消臭にも優れています。
【ワイドハイターEXパワー 衣料用漂白剤 液体】

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ドラッグストアーなどでも見かけることが多いので、手に入りやすく、使い勝手も大変よいです。ニオイ戻りに着目していて、気になる臭いニオイを元から消臭します。
■熱湯消毒
雑菌やカビ菌の繁殖によって臭いニオイが付いた衣類やタオルなどは、根本となる原因菌を殺菌することで、ニオイを消してきれいな状態に戻すことができます。
雑菌やカビ菌の殺菌には、熱湯消毒が効果的とされています。洗剤などは使わずに、熱湯を使って消毒するだけなので大変経済的ですし、あまり強い洗剤を使いたくない子どもの衣類も安心して消毒できます。
熱湯消毒のやり方はとても簡単です。
【1】大きめの鍋にお湯を沸かす
【2】ニオイの気になる衣類やタオルを入れる
【3】30分以上は煮込む
【4】その後は通常通り、洗濯する
これだけで熱湯消毒が完了です。高温のお湯で煮沸することで、しっかりと殺菌できるので、長い間臭いニオイで悩んでいた衣類やタオルも、この方法でニオイを取ってみてください。
大きなバスタオルは、家庭用のお鍋での熱湯消毒は難しいかもしれません。この場合は湯船に熱湯をはり、そこにバスタオルを浸してみましょう。
お湯の温度は50℃以上を保ちたいので、こまめに沸騰したお湯を注いでください。
大きめのお鍋を使用する場合は、衣類用と食品用と分けて使用することで衛生上も問題なく使用することができますよ。
4.洗濯物に雑菌を増やしてしまう行為一覧
これからご紹介する行為は多くの方が、当たり前のようにおこなっている洗濯の仕方です。あてはまる方ももしかしたらいるのではないでしょうか。
ですが、すべての行為が洗濯物に雑菌を増やしてしまう行為になっています。どんなによい洗剤を使って、手間をかけて洗濯物についてしまった臭いニオイを取り除いても、間違った行為を続けると苦労が無駄におわるので、くれぐれも注意してくださいね。
■洗濯物をためて、まとめて回している
雨が続くなど天気が悪かったり、忙しくて洗濯が出来なかったりと、洗濯物をためることはよくありますよね。洗濯する時間も最低1時間くらいはかかるので、少量ずつの洗濯は面倒に感じてまとめて一気に洗濯することが多いのではないでしょうか。
洗濯機いっぱいに洗濯物を入れて洗濯すると、洗剤が行き渡らずに洗い残しが出たり、洗えていない物があったりして洗濯が満足にできていないことがあります。
この状態では雑菌が汚れと一緒に付いたままになり、臭いニオイを発する原因になります。
洗濯物がたまったら、洗濯機の半分くらいまでを1回の量にして、少しずつ洗濯していくことを心がけてみてくださいね。
■お風呂の残り湯で洗濯している。
水道代の節約で、お風呂の残り湯を使って洗濯することがあります。洗濯時は一度に大量の水を使うので、お風呂の残り湯を使うことはとても経済的です。
ところがお風呂の残り湯には、皮脂や汗、体に付いていた汚れがたくさん浮いていて、目には見えませんがとても汚れているのです。これらは雑菌などのえさになりやすく、付着した場合は繁殖を促してしまいます。
洗濯にはきれいな水を使い、雑菌などをなるべく付けずに、清潔を保ちたいですね。
どうしても家計を考えてお風呂の残り湯を使用したい…という方は、すすぎを必ずきれいな水でおこなってください。
■洗濯が終わったのにしばらく洗濯機に入れている。
掃除に洗濯、お皿洗い…と、家事をこなしていると、洗濯が終わってもつい入れっぱなしのまま、ほかの用事をしてうっかり忘れていた、ということはよくありますよね。
ですが洗濯機の中は水分が多量に含まれた環境ですので、雑菌やカビ菌が最も繁殖しやすくなっています。洗濯機内に放置した洗濯物から、嫌なニオイがしてまた洗い直し、ということにならないように、洗濯が終了したら、早めに干すようにしましょう。
すぐに干しに行けない場合は、とりあえず洗濯機のフタをあけて空気を入れるだけでもニオイを防ぐ手段になるので、試してみてくださいね。
■洗濯機のフタを閉めたままにしている。
洗濯が終わった後の洗濯機のフタは、閉めたままにしておくと雑菌やカビ菌が繁殖する原因になりがちです。洗濯機の中はかなり湿っていて、完全に乾くまで時間がかかります。
湿った状態の洗濯機は、フタを開けて少しでも風通しを良くして、雑菌やカビ菌が繁殖しないように乾かしましょう。洗濯機の機能に、洗濯槽を乾燥させる機能が付いているタイプは積極的に使うことで、雑菌やカビ菌から洗濯槽を守ってくれます。
洗濯槽内に雑菌やカビ菌が繁殖している状態で洗濯をすると、洗濯物に雑菌やカビ菌を付けることになり、嫌なニオイが発生してしまいます。洗濯槽は常に乾かすようにして、清潔にしておきたいですね。
まとめ
毎日当たり前の様に洗濯物は出て、それは汗や食べこぼし、泥汚れなど様々な汚れが付いています。汚れや湿った洗濯物は早めに洗濯しておくことで、雑菌やカビ菌の繁殖を防ぐ事ができます。
季節によっても雑菌やカビ菌の繁殖率は変わってくるので、嫌なニオイが付く前に、消臭効果のある漂白剤や洗剤を使い分けて、洗濯物を清潔にしておきたいですね。
洗濯機を使い終わったら、その都度お手入れを少しするだけでも雑菌やカビ菌を防ぐ効果があります。掃除するポイントを参考にしながら、洗濯槽をきれいに保っておきましょう。