ズバリお答えします!お宮参りのお金って全部でいくら?誰が支払う?

この記事でわかること
・お宮参りの初穂料の相場
・お宮参りのお金を支払う人は誰なのか
・お金を神社へ支払う時の「のし袋」の扱い方

 

 

赤ちゃんが誕生して初めての大きなイベントとなる「お宮参り」。お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長を願って、生後1ヶ月頃に神社で行われるのが一般的です。その時に神社にお礼として「初穂料(はつほりょう)」と呼ばれるお金を納めるのです。初めてのことですと「初穂料ってどんなものでいくらくらい納めたら良いの?」などわからないことだらけ。また両家の祖父母からのお祝い金などはどうするのかなど、様々な疑問が出てきます。そんなパパママの疑問にお答えして、今回はお宮参りの金額の相場から、誰が支払いをするべきなのか、のし袋の書き方などをご紹介いたします。

1.お宮参りに必要なお金

出典:https://fotowa.com/

お宮参りと一口に言っても様々なお金が必要になってきます。
ここでは必要になってくるお金をピックアップして、どんなことに必要なのかひとつひとつご説明いたしましょう。

■初穂料

初穂料の初穂には、神様に捧げるためのその年の初作りの農作物という意味があります。神社での儀式、お祈り、祝詞(のりと)などを行う時に納められていたのです。現代ではその作物をお金に替え、神社に納めるのが初穂料ということになります。

初穂料は参拝のみのお宮参りにした場合は必要ありません。お祓い(おはらい)を受け祝詞をあげてもらう儀式をする場合、神社へ納めるお金として初穂料を支払います。神社によって金額は違ってきますので予約時に金額を確かめておくことが大切です。その時は裸のお金をお渡しするのではなく、のし袋に入れて用意するのがマナーとなっています。明日、お宮参りだという時になって慌てることなく、のし袋にちょうどの額のお金を用意することが大切です。

 

 

■お祝い(祖父母や孫へなど)

お宮参りのお祝い金についてです。お宮参りは生後1ヶ月頃のことですので、出産祝いと重なるのでごく親しい両親からなど、限られた間柄でのやりとりとなることが多いです。その昔は、お宮参りの祝い着などは母方の実家が贈るのが習わしでした。昨今は衣装をレンタルする場合やベビードレスで済ます場合もあり、その費用を負担するなど形式が変わってきたようです。その場合、父方の実家はお祝いのお食事会の費用を持つなど両家のバランスをとることが望ましいですね。何より双方の実家とよく相談して決めることをお勧めします。

それではお祝いを頂いたあとのお返しはどうすれば良いのでしょうか。お宮参りのお返しは必要ありません。お祝いの食事会にお招きすることがお返しとなります。また、一族がそろっている良い機会ですのでお宮参りのあとのお食事会の中でお食い初めの儀式をするご家庭もあるようです。

■祝い着

出典:https://ho-hock.jp/

祝い着とはお母さんが赤ちゃんを抱っこしてその上から羽織るあでやかな羽織物です。

購入の場合・・高いものであれば大人顔負けの値段がする祝い着もありますが、一般的には3~5万円くらいの値段です。手元に残るので兄弟姉妹が引き継ぐことができますし、思い出に残しておけるなどのメリットがあります。

レンタルの場合・・相場は1~2万円です。リーズナブルですね。その後のクリーニングなどのメンテナンスも不要ですし置いておくスペースもいりません。
その他、パパママが使っていた祝い着がきれいに残っていた場合などは、それを使用す
る方もいますし、中古品を購入して節約する方も大勢おられます。

 

 

また、祝い着を購入やレンタルする際のチェックポイントがあります。お宮参りの際には祝い着の他によだれかけ、帽子などの小物が必要になってきます。これらを着物に特典としてつけてくれるかどうかを聞いておきましょう。いざ、当日にあれもない、これもないとならないために事前のチェックが必要です。

■食事会費

出典:https://mamari.jp/14589

ある調査によると、8割を超えるママがお宮参りを行い、そのうちの5割がどちらかの両親と一緒にお祝いしたという結果が出ています。その場合、食事会をするわけですが

外食50%
自宅で手料理27%
自宅で仕出し料理13%
何もしない10%

という結果になっています。
その時の費用の支払いをする人については特に決まりはありません。両家の親が一同に会する場合などは地域の風習が違うとお宮参りやお食事会に対する考え方も違います。くれぐれもいざこざを起こさないように、よく相談し納得した上で決めていくとよいでしょう。

ここでお宮参りとお食事会を体験したママの生の声をご紹介します!

A子さん

お宮参りの後、高級な料亭でお食い初めも兼ねてお食事会を開きました。神社でお土産としてもらったお食い初め膳に少しずつ料理をのせました。お支払いは旦那様の両親とうちの両親が半々でした。ご馳走様です!ときちんとお礼を言いました。
だいたい一人5000円のコースだったと思います。

B子さん

私の両親は遠方だったので、主人の両親と私達夫婦で京都の有名な神社へ行きました。家が奈良だったため帰宅に時間がかかるのでその後はお開きで、帰途に。とても気楽でとにかく赤ちゃん連れでの外出は疲れるのでお食事会はまた今度しようね、ということでした。とても良い一日でした!

C子さん

主人の実家近くの氏神神社でお宮参りをしたということもあって、赤ちゃんも落ち着けるし主人の実家へ行って近くの仕出し屋さんで和食膳をとってもらいました。3800円のお膳でとてもおいしくいただきました。お金は主人の両親もちでしたよ。赤ちゃん第一なので無理しないことが何よりです。

など、お食事会をするもしないも、会費を持つ人が誰なのかも様々なようですね。こうでなければならないということはないのです。

■記念写真撮影

お宮参りで、参拝当日に記念写真を撮影することが一般的なようです。しかし、赤ちゃんの体調を考えてお宮参りとは別日に撮影日をもうけるご家庭もあるようです。その方が赤ちゃんの疲労が軽くなり、素敵な笑顔の写真がとりやすいこともありますね。写真を撮るといったいいくらくらいの費用がかかるのか気になるところです。大手写真館やスタジオでの撮影は撮影料に加えてフォトブック作成などオプション代金が追加されます。基本的なプランでは3万円前後が相場です。町の写真館では大手に対抗して少し価格を下げている場合があります。その他、プロのカメラマンが同行して撮影してくれるところもあります。その場合、撮影料、フォトブック、写真データ代込みで2~3万円+交通費が相場です。

2.誰が払う?金額の目安は?

さて、これまで初穂料など聞きなれない言葉から始まりお宮参りの際に必ずかかるだろうお金のこと、その相場についてお話してきました。ここからはそのお金はいったい誰が支払うべきなの?そしていくらお金を用意すればよいの?という疑問にお答えしましょう。

■初穂料

出典:https://192abc.com/

昔、お宮参りでは母方がお金や召し物などを用意し、父方が赤ちゃんを抱っこしお宮参りするという風習がありました。しかし、現代ではお宮参りの代金は父方の実家が支払い、母方の実家で召し物(着物)を用意してくれるという場合が最も多いようです。結果として現代では誰が支払うべきという決まりはなく両家のバランスを考えて、両祖父母に相談しながら出してもらうのが良いですね。そのご家庭で柔軟に対応していくことが今時のようです。

では、その相場はいくらくらいなのでしょう。気になるところ!お宮参りの初穂料は商品サービスとは違うので基本的に神社によって様々ですが「お気持ちで」といわれることがあります。その時は5千円~1万円くらいの間で段階的に値段を設定している神社もあります。その金額の差は本殿に上がれるかどうかや、お札お守りなどの授かり物の多さに表れるようです。

■お祝い

お宮参りの際に祖父母からのお祝い金を赤ちゃんへ送ることがあります。かわいらしい孫への初めてのお小遣いのようなものですので、いくらくらいが少なすぎず多すぎでないのか、初めての方だと悩みますよね。ズバリ相場は「5千円~1万円」がメジャーのようです。すでに出産祝いを贈っている場合は改めてお宮参り祝いは必要ありません。出産祝いを渡しそびれた方などは良い機会となります。

お祝い金相場

・祖父母として贈る
5千円~1万円。これはお宮参りの初穂料に使ってねという意味で贈ることが多いようです。二重に渡さなくて良いです。

・おじおばとして贈る
3千円~5千円。パパママの兄弟からのお祝いは不要ですが、これくらいの額なら気持ち程度という感じで良いでしょう。

・友人として贈る
3千円以内。小額で十分です。とっても仲の良い友人でお互い出産の時に贈りあうなどコミュニケーションとしてよいですね。

 

■祝い着

出典:https://dress-cons.com/ikina/?p=1924

お宮参りの着物は誰が用意するものなのでしょう。着物に関しては趣味があったり、良いものを着せたい、はたまた、軽く済ませたいなど、双方の実家ともに意見があることでしょう。子供の性別に関わらず母方の実家が用意するのが一般的です。他家に嫁いだ娘の子供(外孫)にお祝いとして祝い着を贈ることが慣習としてあるのです。これは地域によって違いがあるので事前に聞いて風習に従っていくと良いでしょう。最近では実家に負担をかけられないなどの理由から若夫婦で用意することもあります。また、写真とセットのレンタルで無料の貸し出しというパックなどもあります。

お値段の相場

・購入の場合
3~5万円。上は10万円くらいのものもあります。アウトレットや中古品などを探せばもっとお安いものもありますよ。

・レンタルの場合
1~2万円。貸衣装店で借りることもできますが、最近ではネットレンタル流行りで利用される方が増加傾向にあります。Web割引などの特典がありお得にレンタルできることが受けているようです。

■食事会費

お宮参り後の食事会の費用についてはだれが支払うべきなどの決まりごとはありません。両家の親と一緒に祝うなどの地域の風習もありますので、それぞれの両親に相談が大切です。
相場は一人当たり5千円以内くらいが良いでしょう。あまりにすごいフルコースなどは赤ちゃんも疲れてしまいます。だからといってラーメン一杯ということでは食事会の意味がなくなるので、赤ちゃんがくつろげる座敷スタイルのお店などを探してみてはいかがでしょう。

出典:https://dress-cons.com/ikina/?p=1924

■記念写真撮影費

写真スタジオなどでお宮参りの写真を撮ったらお値段はいくらくらいになるのでしょう。だいたい、3カットが基本のセットで2万7千円~くらいが多いようです。色々なタイプの写真たてに入れたものやCDデータなどをつけると6万3千円くらいになるようです。それに加え、両親へのプレゼント用の写真をつけると8万円くらいを用意した方が良いでしょう。その場合、誰が支払うかということですが、両親からもらったお祝い金などを使って若夫婦が支払うことが多いようです。お祝いのお返しとして写真パネルを贈るというのも良いかもしれません。

3.のし袋や封筒の書き方

お宮参りでの神社へ納める初穂料を入れるのし袋の書き方をお知らせします。

■神社に支払う謝礼を包む場合

出典:https://navigator-info.biz/

お宮参りの初穂料では↑図のように書きましょう。
水引(紅白長結び)の上・・「初穂料」か「御初穂料」
水引の下・・お宮参りの祈祷を受ける赤ちゃんの名前(フルネーム)。読み方が難しい場合はふり仮名をふっておきましょう。また、ボールペンではなく筆ペンで書くことをお勧めします。

のし袋の中の中袋の書き方です。

出典:https://trend-life21.com/

のし袋の中にある封筒は表には包んだお金の金額、裏には住所と赤ちゃんの名前を記入します。金額の数字はこのような大字を使いましょう。ただし現代では絶対に大字を使わなくてはならないということではありません。普通に漢数字での記入をしても問題はありません。せっかくの赤ちゃんの初行事なので形式にこだわってみるのも良いでしょう。

■お祝いのお金を包む場合

出典:https://www.kyosei-tairyu.jp/

お祝いのお金を包む時は紅白の蝶結びののし袋にいれます。表書きは「御祝」「祝御宮参」など。下段には送り主の氏名を書きます。封筒へのお金の入れ方としてお金の表側(顔が印刷されている方)がのし袋の表側にくるようにします。お札が数枚ある時はお札の向きを揃えるようにしましょう。ちなみに昔から慶事におけるお金の金額は「奇数が良い」とされています。

4.まとめ

お宮参りとそれにまつわるあれこれについてお伝えしてまいりました。お宮参りを行うにあたり、神社でのご祈祷だけであれば5千円で行うことができました。その他、祝い着が必要であったり、写真による思い出も残したい、お食事会も開きたいなどを実現していくとお金はその分加算されていきます。

予算も考えながら何が必要で何が要らないのかよく話し合いながら進めていきましょう。お金を包む包みかたも色々な決まりがありますが、赤ちゃんのために、ひとつずつきちんとやり方に沿ってトライしてみてください。その過程をおろそかにしない姿勢が赤ちゃんを大切に思う親心につながっていくことでしょう!

ライター:清水