大人気の習い事“プログラミング”で子供のやる気をぐんと引き出す!

この記事でわかること
1.小学校で必修化のプログラミング
2.親ができるサポート
3.プログラミングを学べる教材、サイトやアプリ

今大人気の習い事である“プログラミング”。将来の夢がプログラミングをする人!という子供も増えています。プログラミングは子供たちが大人になった時に、絶対必要な技術と言っても過言ではありません。ITに弱いとアルバイトもできなくなる未来がやってくる!?なんて予測も出ているほどです。今回は、子供がプログラミングを学ぶために親ができるサポートや、楽しく学べる教材・サイト・アプリを紹介します。

1. 小学生にプログラミング授業が取り入れられる!?

文部科学省は2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」を検討すると発表しています。あくまで発表なので、決定ではありませんがそれだけ“プログラミング”が重要視されていると言えます。

実は、私は以前小学校で教員をしておりました。その際もパソコンを使った授業はありましたが、ついにプログラミングまで教えなくてはいけなくなったのか…といった心境です。

調べてみると、プログラミング教育の必修化の背景には、IT人材の不足があるようです。IT人材とは、Webエンジニアやシステムエンジニアといった職種に従事する人のこと。今後IT関連のビジネスはますます拡大していくと予想されており、このままではIT人材の数が足りなくなってしまうという予想も出ているようです。そうなれば日本経済全体に大きな影響が出てしまう、日本が世界で活躍していくためには「IT人材の育成」は重要事項というわけです。

このことは、日本だけの問題ではなく、海外でも同じ予想が出ているようです。アメリカやヨーロッパ諸国でもプログラミング教育をすでに導入している州や国があるのです。

必修化と言っても、科目が増えるわけではなく、教員の裁量でどの授業に組み込んでも良いという内容のようで、パソコンスキルがない教員にあたってしまった際は十分にプログラミングを楽しめない可能性もあるようです。だからこそ、個人で習うことの重要性が増しているとも言えそうです。

2. そもそもプログラミングとは

「プログラミングってなに?」子どもにそのように聞かれたら、なんて答えたら良いか分からない人も多いでしょう。プログラミングとは「ゲームやアプリなどのプログラムを作ること」ではありません。

遊んでいるとき「もっとこうしたら面白くなりそうだ」「ここを変えたらもっと良くなりそう!」このように想像しますよね?

この“想像”して実際に“作る”過程がプログラミングなのです。自分で考えたものを形にしていき、実際に動かすことがプログラミングの楽しさ。ただ作るのではなく、想像力の方が大切と言えます。もし、あなたがお子さんに「プログラミングって何?」と聞かれたら、「(ゲームやアプリを)みんながもっと面白くなるようにたくさん想像して作ることだよ」と教えてあげるようにしましょう。

3. プログラミングの始め方と親ができるサポート

結論から言いますと、両親どちらかがプログラミングに詳しくない限り、家でプログラミングを教えることはとても難しく、近くの「プログラミング教室」に通うことが最も手軽にプログラミングを始められる方法です。

後半でプログラミングを手軽に体験できるサイトを紹介しますが、パソコンに対して苦手意識を持っている親御さんにとっては、理解するまで時間がかかるかもしれません。

2020年からプログラミングが必修化されることから、プログラミング教室は大人気の習い事になっており、私の教え子の中にも小学2年生でプログラミング教室に通っている子が数名おりました。親御さんの話を聞いてみると、「家では教えられないから」「この子が興味持っているから」とお子さんに任せている様子の方も多い印象を受けました。パソコンに向かって一人で黙々と取り組む時間が長いので、“親御さんと一緒に”という雰囲気にはなりにくいようです。

ただ、関わり方を工夫すれば“一緒に”プログラミングを楽しむことももちろんできます。親がプログラミングに対して積極的に関わっていきたいか、(苦手意識が先行して)関わっていかないかというところが重要なのです。

■親ができるサポート

親ができるサポートとしては、以下の事項が挙げられます。

・プログラミングを習う環境を整えてあげること
・子どもが楽しい!と感じることを一緒に楽しもうとする姿勢
・プログラミング技術向上のために教材や本などを提案してあげること

当たり前のことのように感じてしまうかもしれませんが、これら全てを満たすことは意外と難しいです。親自身がプログラミングに対して苦手意識を持っていたり、正しい知識を持っていなかったりすると、せっかく習わせていても子どもが十分に力を発揮することはできないからです。

【プログラミングを習う環境を整えてあげること】
家にパソコンがなくてもプログラミング教室に通うことは可能です。しかし、週に1~2度の教室に通っている間だけパソコンに触れるだけでは子どもは満足しませんし、せっかくのやる気を損なうことだってあります。子ども自身がプログラミングに対して意欲的に関われるように家庭にもパソコンがあると良いでしょう。

【一緒に楽しもうとする姿勢】
どんなに子ども自身が「プログラミング教室楽しい!」と話していても、親が興味を持っていなければ子ども自身も心から楽しむことはできません。子ども自身がプログラミング教室であった楽しい出来事や、習ったことについて、一番最初に話したいのはお母さんやお父さんです。習ったことを復習するという意味でも、話を聞いてあげることはとても大切なことです。話している中で「これってこうなのかな?」「もっとこうできるんじゃないかな?」など改善点にも気づくことができますし、“応援しているよ”“一緒に楽しんでいるよ”ということを伝えてあげるような接し方を意識するようにしましょう。

先にもお伝えしましたが、“習わせっぱなし”になってしまうのはとても勿体ないです。子どもの能力を一番伸ばしてあげられるのは親であることをしっかりと自覚し、関わってあげるようにしましょう。

【教材や本などを提案してあげること】
環境を整えてあげることと重複するかもしれませんが、積極的に教材や本などを提案してあげるようにすることも親ができるサポートの1つです。

ここで大切なことはあくまでも“提案してあげる”ということ。勝手に買いそろえてしまうとかえってやる気を損なう可能性がありますし、子ども自身が描いているビジョンと離れてしまうかもしれません。子ども自身がプログラミングを通して、何をやりたいのか、どうなっていきたいのかを日常的にヒアリングした上で、本屋さんに連れていく、ネットの教材を一緒に見てみる、などするようにしましょう。

■おすすめの教材・本

日経パソコン/小中学生からはじめるプログラミングの本 2019年版
出典:https://www.amazon.co.jp/

日経パソコン社が出している子ども向けのプログラミング入門書です。プログラミングの基礎から応用編まで、幅広く網羅しているので、1冊でプログラミングの概要をつかむことができるようです。

 

 

できる編集部/できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch プログラミング入門
出典:https://www.amazon.co.jp/

ゲームを作りながら楽しくプログラミングが学べる教材です。まるでブロックを組み立てていくように操作するので、キーボードに不慣れな子どもでも簡単に始めることができますよ。

 

 

学研まんが入門シリーズ/はじめてのプログラミング

出典:https://www.amazon.co.jp/

小学校でも人気のある学研まんが入門シリーズの「プログラミング」編です。図書室でも取り扱っている学校も多いようですが、子どもが読みやすい漫画形式でプログラミングの仕事について学ぶことができます。プログラミングに興味を持ち始めたお子さんに1冊プレゼントするのも良いでしょう。

 

 

4. プログラミングを学べるサイト

ネット上にもプログラミングを学べるサイトがあります。ここでは子どももできるプログラミングゲームを5つ紹介します。

Code Studio

出典:https://studio.code.org

Code Studioはオバマ元大統領が活動に参加していることでも有名な子どもたちにプログラミングに興味を持たせることに特化したサイトです。

海外のサービスですが、日本語に対応しているので、そのまま遊ぶことができます。『スターウォーズ』や『アナと雪の女王』など有名映画を題材としたものもあるので、子どもと一緒に楽しく勉強することができますよ。

Smalruby

出典:http://smalruby.jp

小学3年生からプログラミングを始めるならこのサイト。島根の「Rubyプログラミング少年団」が制作した、小学生からRubyを使ってプログラムを作れるようになることを目的としたサイトです。

出典:https://tech-camp.in/note/technology/1080/#i
コードを入力していく形なので、本格的にプログラミングを始めたい人向けのサイトです。

コロコロゲーム工作(クラフト)ブロック

出典:http://corocoroblock.jp

小学生男子に人気のあるコロコロコミックのキャラクターを使って、プログラミングを学ぶことのできるサイトです。プログラミングの例やサンプルも用意されているので、初めてで何を作ったらいいのか分からない人でも、真似をするところからプログラミングを勉強することができるようになります。

Scratch

出典:https://scratch.mit.edu

アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが作った、小学生でも簡単にプログラミングができるサイトです。ウェブで自由に使うことができて、自分だけのゲームやアニメーションを作ることができます。作った作品は公開することができ、他の人が作ったゲームを見たり、遊んだりすることもできるようです。プログラミングを最大限に楽しむならこちらがおすすめです。

スクラッチの始め方についてはこちら
https://www.nhk.or.jp

プログラミングゼミ

出典:https://programmingzemi.com

タブレット端末で簡単にプログラミングを学ぶことができるアプリです。自分の描いたイラストを動かすことができるのが最大のポイント。すべて自分で作り上げることができるので、プログラミングの楽しさを味わえるのがこのアプリの良いところです。

5. 全国のプログラミング教室

全国には多くのプログラミング教室があります。私は東北の田舎の小学校にいましたが、それでも教室に通っている子どもがいたので、必ず見つかるはずですよ。

コエテコ

出典:https://coeteco.jp

Edtech

出典:https://edtech.jp

■オンラインで学ぶという手も!?
パソコンが自宅にあり、尚且つオンライン教室などに抵抗がない家庭であれば、子ども向けオンライン教室もあります。

【ナナイロ】http://nanairo-programming.com

 

【CodeCampKIDS Online(コードキャンプキッズオンライン)】https://www.lp.online.codecampkids.jp

 

【おうちでコード】https://ouchidecode.com

 

【プロキッズ】https://prokids.jp

 

6. まとめ

大人気の習い事プログラミングについて紹介しました。

プログラミングと聞くと、私たち親世代は少し身構えてしまいますが、生まれた時からタブレットやアプリケーション、AIなどに触れている子どもたちにとっては日常生活の一部と言っても過言ではないくらい自然にそこにあるものと言えます。

もし、あなたの子どもが「プログラミングの仕事がしたい!」と言っても、それは警察官になりたい!お花屋さんになりたい!と言うのと同じこと。「え、どうして?」と疑問を持つ前に、「そっか、じゃあ応援するね!」と声をかけてあげてほしいと思います。

子どものやる気は親の言葉がけ一つで変わります。ぜひお子さんの“やりたい!”を応援してあげてくださいね。