【レシピ】今年のおせち料理は手作り!メリットやレシピお教えします♪

お正月のお料理といえば、おせち料理ですよね。種類豊富な料理が、重箱につめられ、見た目にもテンションがあがります。最近では通販も充実してきて、お手頃なものから豪華なものまで、電話一本、クリックひとつで注文できる便利な時代です。イメージ的にも手作りは大変そう…と思う方は多いかと思いますが、実はおせち料理を自宅で手作りすることのメリットも多いんです。今回は自宅でおせち料理を作ることには、どんなメリットがあるのかや、簡単レシピなどを紹介したいと思います。

この記事でわかること
・おせち料理の由来や簡単な構成
・おせち料理を手作りすることのメリット
・おせち料理のレシピやつめ方

読むのに必要な時間は約 6 分です。

1.おせち料理とは?

おせち料理は普段の食卓に並ぶ料理ではないこともありますので、「急におせち料理を作りましょう!」というのは難しいと思います。まずは、おせち料理の由来や簡単な構成などをご紹介いたします。
おせち料理についての知識を知っていると、身近な料理に感じられるのではないでしょうか。


出典:http://www.aussie-fan.co.jp/

 

■おせちの由来

おせち料理を漢字で書くと、「御節」となります。まさにこの「節」がポイントになっています。以前は元旦や、五節句など、「節」といわれる季節の変わり目ごとに、自分たちの畑で採れた作物で作った料理を神様にお供えし、豊作を感謝する慣習があり、そのときに食べたものを「御節供(おせちく)」と呼んでいたそうです。

五節句は中国から伝わってきた季節の変わり目の5つの時期を指していて、邪気を払う日とされていました。日本では、人日(じんじつ/1月7日)、上巳(じょうし/3月3日)、端午(たんご/5月5日)、七夕(しちせき/7月7日)、重陽(ちょうよう/9月9日)という節目の日に作物の収穫を神様に感謝し、生活に節目をつけていたそうなんです。

江戸時代頃にこの行事が庶民に広まっていき、一年の始まりで一番大切な日である、お正月にふるまわれる料理が「おせち料理」と呼ばれるようになったそうです。

本来のおせち料理はお正月だけのものではなかったのですね。

 

■簡単な構成

またおせち料理は重箱に詰められていますが、お料理を重ねることから、「めでたさを重ねる」という意味が込められています。またそれぞれの段に詰める料理が決まっていて、素材や料理にもちゃんと意味があるんです。

おせち料理は四段重ねが基本のようですが、最近は三段重が増えてきているようです。今回は三段重の構成をご紹介したいと思います。

では一の重から順番にみていきましょう。

 

【一の重】

重箱の一番に上にくる「一の重」には、祝い事にふさわしい祝い肴(さかな)や、口取りといってかまぼこやきんとんなどのお酒の肴になるような甘めの料理を詰めます。一の重に詰められる料理とその意味を以下でご説明します。

*数の子=子孫繁栄
卵の数が多いことから「子孫繁栄」を願う縁起物として詰められています。

*田作り(別名ごまめ)=健康、子孫繁栄、豊作
方口いわしの稚魚を煮干しにし、乾燥させた後、煎って砂糖、しょうゆ、みりんなどで煮詰めた料理。別名がごまめという名で、この「まめ(忠実)」という言葉に、「体が丈夫である」という意味が込められていることから「健康」という意味や、いわしの稚魚をたくさん使っていることから「子孫繁栄」の意味も込められています。さらに昔はいわしを肥料にしていたことなどの理由から「豊作」を願う食材とも言われています。

*黒豆=邪気払い、元気に働けるように
黒色は、魔よけ色、悪気をはらう色とされていて、一年間の「邪気払い」の意味と、真っ黒に日焼けするほど健康に、元気で働けますようにという意味が込められています。

*紅白かまぼこ=日の出を意味し、めでたさや神聖を表す
口取りといわれる料理の一つ。かまぼこは「日の出」を象徴するものといわれていて、一年の始まりである元旦には欠かせない料理です。紅白の紅はめでたさを、白は神聖を表しています。

*伊達巻=おしゃれさを表す。文化の発展や学業成就の願いを込めて
伊達巻きは、卵料理のひとつで、白身魚をすり身にしてそこに卵黄を加え、巻いたものになります。「伊達」はおしゃれさや華やかさを表す言葉であり、伊達者(シャレ者)たちの着物に似ていたことからこの名がついたようです。
また昔は、大事な文書や絵を巻物にしていたこともあり、文化の発展・学業成就の願いが込められているとも言われています。

*栗きんとん=豊かな一年を。山の幸の縁起物
栗きんとんの見た目から、金色に輝く財宝をイメージして、「豊かな一年を」という意味が込められています。
また、栗自体も「勝ち栗」と呼ばれ、山の幸の縁起物として尊ばれてきたようです。

*昆布巻き=ヨロコブ
「喜ぶ」のこぶと昆布のこぶをかけています。

【二の重】

二の重には、海の幸をメインとした焼き物と、さっぱりとした酢の物をつめます。

*ぶり=出世
ぶりは大きさによって名前が変わっていく出世魚で知られています。そのことから出世を祈願して詰められています。

*鯛=メデタイ
お祝い事の定番の鯛。メデタイということばにかけて。

*海老=長寿
海老の特徴である、長いひげと加熱すると腰が曲がることなどから、ひげも長く、腰も曲がるまで長生きできますようにという願いが込められています。

*紅白なます=平和や平安
大根とにんじんの料理であることから、根菜のように、根をはるように、という意味や水引をかたどっているとされ、平和や平安を願う意味が込められています。

 

【三の重】
三の重には、山の幸をメインとした煮物を中心に詰めていきます。

*れんこん=先見の明のある一年を祈願
れんこんは、穴がいくつも空いていることから、遠くが見えるように、将来の見通しが明るくなりますようにと祈願されています。

*里芋=子孫繁栄
里芋を掘り起こしたことがある方はご存知かと思いますが、小芋が沢山つくことから、子孫繁栄の願いが込められています。

*ごぼう=深く長く根を張るように
ごぼうはまっすぐ深く根をはることから、家の基礎がごぼうのように深く根を張り、堅固なものになるようにと祈ります。

*くわい=芽が出る→メデタイ
あまり聞きなれない食材ですが、くわいは「畑のくり」とも言われたりする根菜の1種になります。ほくほくとした食感と大きな芽が出ることが特徴で、「芽が出る」と「メデタイ」を掛けて縁起物としておせち料理に詰められます。

最近では三段重が多いようですが、基本は四段重ねです。四段重の場合、
一の重:祝い肴と口取り
二の重:焼き物
三の重:煮物
与の重:酢の物や和え物
五の重:空 ※福を詰める場所として空おっぽにしておく

といった構成になるようです。

 

2.おせち料理を手作りするメリット


出典:https://bp-guide.jp/

おせち料理のそれぞれに、意味が込められているんですね~、意味を知ったうえで食べるとまた違った味わいになるかもしれませんね!お店やインターネットで取り寄せしたりして、おせち料理を買うのも時間の短縮にもなりますし、バラエティ豊富ですので良いと思います。

でも通販だと、写真のイメージと実際に届いたものが若干違ったりすることもあるのではないでしょうか。ここでは、手作りはちょっと…と敬遠している方々に、作ってみてもいいかもと思えるような、手作りのメリットをご紹介したいと思います。

・買うよりもコストがかからない!
もちろん、入れる食材にもよるかとは思いますが、手作りをすると量の調節ができたり、あまり高価すぎるのは省いたりすることが可能ですので、市販のものより安く済ませる事も可能になります。予算を決めて、その予算内でどの食材にお金をかけるのかも自分で調整できるので、その点でもメリットはあると思います。

・食べたいものを好きな量で作ることができる。
手作りですので、何を入れるか、どのくらいの量を入れるかも、自分次第です。おせち料理はたくさん種類がありますので、苦手なものもでてきたりしますよね。手作りの場合、それをカットして、逆にもっと食べたい!と思うものの量を増やすことが可能になります。

・思ったよりも簡単に作れるものが多い
おせち料理、作るのは難しいというイメージを持っている方も多いと思います。実際私もその一人でした。でも調べてみると簡単なレシピのものも多いのですよ!全てのものを一から手作り、というのはハードルが高いと思いますが、手間のかかりそうな数の子やかまぼこなどは市販でパック詰めされたものを活用する、というのも一つの方法だと思います。

・達成感が得られる。
料理が出来上がると達成感はありますよね。それがおせち料理となるとより一層の達成感になるのではないでしょうか。

3.おせち料理の簡単レシピ

では、ここでおせち料理の簡単レシピをご紹介したいと思います!
時間がかかるものや、手間がかかるものはお店にお願いするなどして工夫するとストレスなくおせち料理が出来上がりそうですね。

■一の重のレシピ

☆田作り
フライパンに田作り(ごまめ)を入れ、弱火で炒め、しょうゆやみりんを合わせた甘辛のたれを絡めるだけ!


出典:http://www.kikkoman.co.jp/

レシピはこちら↓
http://www.kikkoman.co.jp/

 

☆栗きんとん
さつまいもをゆでて、調味料を加え、栗の甘露煮を混ぜるだけ!


出典:https://www.ei-publishing.co.jp/

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https://www.ei-publishing.co.jp/

☆伊達巻き
はちみつがポイント、お好みの味付けに調整可!


出典:https://cookpad.com/

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☆黒豆
重曹を使わない簡単レシピ

出典:https://www.sirogohan.com/

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■二の重のレシピ

☆紅白なます
大根とにんじんをそれぞれ千切りにします。その後塩漬けし、酢と砂糖を混ぜた甘酢で和えれば完成!


出典:https://www.sirogohan.com/

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https://www.sirogohan.com//

 

☆ぶりの照り焼き
ぶりを焼いて、照り焼きのタレを絡める。フライパン一つで簡単調理!


出典:https://erecipe.woman.excite.co.jp/

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https://erecipe.woman.excite.co.jp/

☆海老の塩焼き
パリパリの食感が美味!焼くだけ簡単レシピ

出典:https://cookpad.com/

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■三の重のレシピ

☆煮しめ
様々な山の幸を切る手間はありますが、あとはまとめて味付け!


出典:https://www.kyounoryouri.jp/

レシピはこちら↓
https://www.kyounoryouri.jp/

4.真似したくなる!詰め方集

料理は美味しく、きれいにできても、やはり最後の詰め方がうまくいかないときれいなおせち料理は完成しません。こちらでは、おせち料理の詰め方をご紹介したいと思います。

出典:http://blog.livedoor.jp/

おせち料理の詰め方のポイントの一つは「奇数」です。詰める料理の数は3・5・7など奇数で詰めていきましょう。偶数は2で割れる、ふたつに分かれるということからお祝い事にはふさわしくないということなんですね。

また詰め方にも、「市松詰め」「段取り」「隅切り」「升かけ」といったいくつかの詰め方があります。それぞれの詰め方をご紹介したいと思います。


出典:http://www.aussie-fan.co.jp/

 

■市松詰め

9種類の料理を並べます。中央に器を入れると詰めやすくなるようです。


出典:http://mengry.net/

 

■段取り

もっともシンプルな詰め方。3つに仕切って料理を詰めるだけ。

出典:http://www.aussie-fan.co.jp/

 

■隅切り(隅取り)

4つの隅を三角にするように、中央をひし形に詰めるやり方。中央に見栄えのいい料理を置くことで華やかさがでます。

出典:https://oceans-nadia.com/

 

■升かけ(手編)

斜めに3つか5つに分けて詰める盛り方。鯛など立派な料理が中央にきれいにおさまります。

出典:https://oceans-nadia.com/

 

5.まとめ


豪華なおせち料理も一つ一つを見ていくと、シンプルな材料で簡単に料理できそうですよね。料理の種類や量、また詰め方の組み合わせもすべて自分好みにできるのは魅力的です。今年は世界に一つだけの手作りおせち料理、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ライター:HARIKA