【体験談あり】妊婦でインフルエンザになってしまった!その時あなたは?

この記事でわかること
・インフルエンザが及ぼす胎児への影響は?
・インフルエンザにかかってしまったら
・予防接種は受けられるの?

涼しくなってくると心配なのがインフルエンザ。妊婦さんならさらに心配は増えるでしょう。お腹の赤ちゃんは大丈夫かな…。インフルエンザにかかってしまったら?妊婦でも予防接種していいの?など様々な不安があると思います。
今回は、そんな不安を一気にご紹介。私も妊婦の時にインフルエンザにかかってしまった1人。その時の体験談も踏まえてお伝えしていきます!!

1.インフルエンザは胎児に影響するの?

妊婦さんにとって一番気になるのは胎児への影響だと思います。
妊娠の経過時期よってそれぞれ見ていきましょう。

■妊娠初期

妊娠初期はただでさえ、不安な時期。そんな時にインフルエンザになんてかかってしまったらもう不安で仕方ないですよね。妊娠初期は特に免疫力が落ちているため、重症化しやすいと言われています。また、胎児への影響については、インフルエンザが直接影響を及ぼすわけではなく、高熱を発症すること、炎症反応などが影響して、胎児の奇形の増加、また神経発達の抑制などが報告されているそうです。
これだけ聞くと怖いですが、もしインフルエンザかなと思ったら重症化する前に、かかりつけ医に受診し、早期の治療を開始しましょう。

■妊娠中期の胎児への影響

まだまだ胎児が未熟なこの時期、妊婦さん自身も子宮が大きくなるため、今までと違い急激な体の変化とともに大きくなるお腹が影響して、肺活量が少なくなり、ちょっとのことでもいきぎれがするようになります、その状態でインフルエンザにかかると初期と同じく重症化しやすく、入院が必要なほどになってしまうこともあるそうです。胎児への影響はないとされていますが、まだまだ注意が必要です。同じく早めの受診を必要とします。

■妊娠後期の胎児への影響

こちらも胎児への影響に関しては、直接的な影響はないとされています。ただ、ごくまれに胎盤を通じて感染することもあるとのことですので、確実にリスクはないというわけではありません。妊娠後期になれば、今まで感じたことのないお腹の大きさに肺機能は悪化、呼吸も少し早くなるのが一般的です。お腹が大きくなればなるほど、高熱はつらいため、入院のリスクは高くなります。

2.インフルエンザにかかってしまったら

■症状は?風邪との違い

インフルエンザは突然の高熱を発症します。普通の風邪とは違い症状が突然現れ、関節痛や全身の倦怠感も。風邪の場合、多くは鼻水が出たり咳が出たり、時には吐き気や下痢なども起こしたのちに熱が出てくることが多くあります。風邪の場合、必ずしもそうではありませんが、インフルエンザは熱が出たのち鼻水や咳といった風邪症状も出てくることがあるそうです。

インフルエンザは発症時期も関係しており、最近では9月でもインフルエンザが猛威を振るう地域があるそうです。一般的には11月ごろから少しずつ患者が増え始め、2~3月ごろにピークを迎えることが多いそうです。

■どこの科を受診するの?

まずは私の体験談から。私の場合は妊娠4か月の頃にインフルエンザにかかりました。つわりもきつく、タミフルを処方され飲んでいました。副作用で吐き気があるかもと聞いていましたが、副作用なのかつわりなのかわからないほどずっと吐き気がある状態でした。一刻も早く改善してほしいと、そればかり考えていたのを覚えています。
私は、まず、産婦人科『高熱が出た』という連絡をしました。その後、産婦人科の先生の指示のもと、自宅が近かったためかかりつけの内科を受診
内科受診の際は、

・妊婦であること
・妊娠何週目か
・いつから高熱が出始めたか
・家族で感染者がいたかどうか

をまず電話で伝えてから受診しました。

上記は私の個人的な体験談ですが、私のように、産婦人科、内科両方を受診するということを推奨されている医師は多いようです。


出典:https://ishicome.medpeer.jp

図のように、両科を受診すべきという医師の意見としては、胎児への影響などは産院で、内科的なインフルエンザの治療は内科で、両面からサポートしていく必要があると回答されているようです。これは、患者側としてはとても安心しますよね。
内科を先に受診した場合、『かかりつけの医産婦人科医にも高熱が出たことは伝えるように』との指示が出ることが多いようです。

■リレンザやタミフルは服用しても大丈夫?

現時点(2018年10月)では、胎児に影響はないとされています。私も実際、タミフル・カロナールなどが処方されました。もちろん、胎児(子供)にも私にも何も影響はなく、元気に正産期に産まれました。現在も発達障害などもなくすくすくと育っています。
何を処方するのかは、医師の方針や妊婦の状態、胎児の大きさや発育状況などによって変わってくると思います。判断はかかりつけ医など専門家に任せましょう。

■注意が必要な症状

【高熱】
先ほども少し触れましたが、高熱による胎児への影響がないとは言い切れないとのことです。胎児は羊水の中にいていつもお母さんの体温などを感じています。高熱により、羊水の温度は上がりますので、胎児は心拍が早くなるんだそう。だからと言ってすぐに影響が出るわけではありませんが、負担がかかっているのは間違いないですし、解熱剤などで対処したほうがよさそうです。

【咳】
風邪の症状が出ない場合もありますが、人によっては咳が出ることもあるようです。席だけが長引くことも。これは妊婦さんにとってはかなりつらい状態です。席をすると腹筋を使いことになり、お腹の張りにつながりやすいのです。妊婦さんならおわかりだと思いますが、お腹の張りは妊婦さんにとって一大事。私も長男から末っ子までみんな張りで悩みました…。必ずしも張りを発生させることはないかもしれませんが、まずは咳を鎮める方法を相談しましょう。

【合併症を発症してしまう…】
咳が長引き、炎症が強くなってくると肺炎の合併症が心配なところ。妊婦さんに限らず小さな子供も同じです。肺炎はウイルスが肺まで達してしまい炎症を起こします。呼吸もしづらくとてもしんどい病気です。もちろん入院を勧められることに…。そうなる前に医師へ相談することはとても大事です。

3.家族がインフルエンザにかかってしまったら


インフルエンザは感染力の強いウイルスです。家族がインフルエンザになった場合、可能な限り、別室で過ごすようにしましょう。親に手伝ってもらうなど頼れる方にお願いしてみてはいかがでしょうか。飛沫感染は、くしゃみや咳で気づかないうちに唾液が飛んでいて、感染してしまう可能性があります。インフルエンザ発症者のいる部屋に入った後は、換気をしたり手洗いをしたりしましょう。

また、予防するという意味を込めてタミフルなど抗インフルエンザ薬を服用するという方法もあります。医師へ相談してみても。

4.予防接種は受けられる?


インターネットで調べてみると、『予防注射 水銀』 などと怖い文字が出てきます。
予防接種での赤ちゃんへの影響はほとんどないとされています。妊娠初期に摂取しても奇形児などの出生率はほほ変わらないとのことです。また、予防接種を受けると症状が軽く済むとも言われていますので、妊婦さんの重症化を防ぐためにも、予防接種をおすすめされている医師は多いようです。

■費用は?副作用も気になる

では費用はどのくらいでしょうか。成人1回の接種で3,500円前後が相場です。地域によっては妊婦さんの予防接種の費用を一部負担してくれる自治体もあるようですので、お住いの地域の補助があるのかを調べてみてください!

また副作用についてですが、一般的な副作用は、発熱、倦怠感、頭痛、接種部分の腫れや痛みなどがあります。これは妊婦さんでも同じことで、反応が出るかでないかはその時の体調なども大きく影響があるようです。ただし、今のところ、胎児に対する副作用の影響はないと言われています。

■ワクチンの内容が気になる

ワクチンの内容ですが、今おおくで使用されているのは防腐剤が入っているものと入っていないものです。防腐剤は少量の水銀がはいっているそうで、一時期はその水銀が胎児に影響があると言われていましたが、今では少量のため特に問題はないとされています。防腐剤の入っていないものを選ばれる妊婦さんも多いようですが、予防接種を作っている会社の関係で、少なくなっているのは確か。病院によっては防腐剤なしがあるところもあるかもしれませんし、心配な場合は、一度専門家に相談してみてください。

5.予防するために必要なこと


インフルエンザの予防法は、とにかくそとから帰ったらうがい手洗いをすること。これは妊婦にかかわらず、インフルエンザの流行る時期には気を付けるべきです。
また少しでも睡眠を多くとり、しっかり疲れをとることはとても大事です。
外出時はマスクを使う、部屋の湿度はしっかり管理し約50%になるようにするのがいいとのこと。加湿器などをうまく活用して管理しましょう。

6.まとめ

妊婦さんは気を遣うことが山ほどあります。ただでさえいつもとは違う体調の変化に毎日びっくりされる方も多いはずです。私は4回妊娠を経験しましたが、みんな赤ちゃんによって全然違う妊婦生活を送りました。体調もそうですし、精神的にも毎回違います。それが直接赤ちゃんの成長に影響したわけではないですが、経産婦さんでも毎回初体験の連続です。

インフルエンザは、時期が来れば終息いしていく季節性のものですが、やはりかからない容易にしっかり予防するのが大切です。これからの季節は楽しいイベントもたくさんありますし、インフルエンザに負けないようしっかり予防して乗り切りましょう!!

ライター:Sawai