【衝撃!世界最短?!】子供にとって睡眠時間が大切なワケ

この記事でわかること
・年齢別、子供の理想の睡眠時間
・睡眠不足がもたらす子供への影響
・子供を早く寝かせるためのコツ

かわいいわが子の寝顔。見ているだけで幸せな気持ちになります。人によっては、忙しくしすぎて子供への懺悔の時間になっている方もおられるのではないでしょうか。

子供の睡眠時間、どのくらいですか?忙しい毎日の中で、早く寝かしつけなきゃいけないのはわかっているけど、ついつい親と同じように遅くまで起こしてしまうことも…。でもそれが原因で将来子供に影響がでるとしたら…。あなたは睡眠不足で起こるさまざまな問題をご存知でしょうか。今回は、理想の睡眠時間、睡眠不足で起こる問題など、睡眠がもたらす様々な影響をまとめました。

1.子供の理想の睡眠時間

子供の理想の睡眠時間について調べてみました。子供の年齢よって必要な睡眠時間は異なります。それぞれの年齢に合わせて、しっかり睡眠時間を確保したいですね。

■1~3歳


平均12~14時間が理想の睡眠時間だそうです。この時期はお昼寝を必要とします。それを加えているので、このくらいの時間になります。
1~3歳児はまだまだ脳が発達段階にあるため、睡眠はかなり重要な役目を担っています。体内時計を目覚めさせる大事な時期なんですね。昼間は思いっきり遊んで、夜は眠る。その当たり前のことが、この時期に身についていると大きくなった時も『なかなか寝ない』という悩みが少なくなるのかもしれません。

■4~6歳


平均10~13時間が理想と言われています。この頃から少しずつ体力もつき始め、お昼寝をすることで夜の寝つきが悪くなる子も出てきます。個人差があるものの、少しずつ昼寝の時間を減らしていって、早めにお布団へ入るという習慣をつけたいです。この頃の夜更かしはまだまだ脳への影響が大きく現れてしまう時期。しっかり習慣づけて早く眠れる環境を整えてあげましょう。

■7~12歳


平均10~11時間が理想のこの時期。小学生になり、習い事なども増える時期ですね。現代の小学生は夜型傾向にあり、合わせて十分な睡眠が確保できていないことがよくあります。
睡眠不足になると朝すっきり目覚められず、1時間目はあくびが止まらないなんて子も多いのだとか…。また、食べ物や飲み物の中にカフェインなどが含まれているものが多くあります。子供の好きなものに入っている可能性も…。覚醒作用が睡眠を妨げる原因にもなりかねませんので、おやつを与える際には気を付けたほうがよさそうですね。

2. 睡眠不足は成長の大敵

睡眠は成長にどのような影響が出てくるのでしょうか。項目ごとにみていきましょう。

■日本の子供の平均睡眠時間

出典:http://www.rizumu-koshien.jp

なんと、日本の子供たちの睡眠時間は世界最短なんです!
夜ふかしをする国でTOP10入り、また早起きでもTOP10入りしている国でもあるため、必然的に睡眠時間が短い!!その理由は日本人の習慣にあるようです。
日本人は昔から、『家族はそろって食事する』『帰りを待って夕食を取る』というような習慣があります。でもその肝心な両親が仕事で帰りが遅いなど生活習慣の中でどんどん睡眠が遅くなっていく生活になっています。あまり睡眠を優先的に考える家庭はないのではないでしょうか。海外に目を向けてみると、大人は大人の時間を楽しみ、子供はベビーシッターさんに寝かしつけてもらうという国もあるようです。

■睡眠不足で起きる問題

睡眠不足になるとどのような問題が起きるのでしょうか。漠然と『夜は眠らないといけない』とはわかっていますが、実際にどのような影響が出てくるのでしょうか。

【イライラ】
脳内のセロトニンという神経の動きが低下すると攻撃的になったり作業効率が悪くなったりすると言われています。セロトニンを活発に働かせるには、よく運動をする、朝日を浴びることがあげられますが、睡眠不足になり、朝の目覚めが悪くなると運動はできないし、朝日を浴びることもありません。寝起きが悪くなる、イライラする、日中活発に動けないなどの原因になります。

【成績低下】
アメリカでは過去に中高生を対象にしたアンケート調査を行い、睡眠時間が短いグループとしっかり睡眠をとったグループで、どのぐらい成績にさがでるかを調査しました。結果はおわかりの通り、しっかり睡眠をとったグループのほうが学校の成績上位になったのです。平日と週末の睡眠時間に差ができていた結果だそうで、生活習慣の改善が重要なことを示しています。また、3歳児の睡眠習慣が小学生になり大きく影響していることもわかっています。3歳までの生活習慣がいかに大切かということがよくわかる結果です。

【脳の発達に影響】
今は塾や習い事といったように、子供に学校以外の学習をさせることが増えています。その時間をどのように捻出するかというと、やはり睡眠を削るほかありません。でも、睡眠時間が削られると、前項でもお伝えしたように脳の発達に大きな影響が及びます。
3歳の子供が、夜中まで起きていて保育園に行っても元気がない、活発な活動ができないなどの状態が続き、病院で検査をしたところ脳の発達に障害が出ていることがわかったというようなエピソードがありました。これは、単純に夜更かしが原因で本来なら発達するべき脳の機能に障害が発生してしまった怖い事例です。子供の発達にとって睡眠は欠かせないものというのはわかっていましたが、ここまで影響を及ぼすとなると、今すぐにでも改善していきたいですね。

■成長ホルモンが分泌される時間帯


出典:http://www.takamitu.co.jp/

成長ホルモンは『〇時から〇時までの間に分泌される』と思っていませんか?実はそれ、間違いなんです。何時に寝ても、眠り始めてから3時間くらいに多くの成長ホルモンが分泌されるそうです。この時間にどれくらい深い睡眠がとれているかが重要です。

3.早く寝かせるためのコツ

早く寝かせたいのになかなか寝てくれない子供…。毎日そんな状態が続くとしんどいですよね…。育児ノイローゼになってしまうのも何となくわかってしまうほどのストレスです。
子供を早く寝かしつけられれば、ママの時間もたっぷりとれてストレス解消につながることも。

■起きる時間を変えてみる

まず見直してほしいのは、起きる時間です。朝、ゆっくり寝てくれていると家事がかなりはかどるので、ついつい寝かせてしまいます。ですが、ここはグッとこらえて朝早く起こしてみてください!朝日を浴びることで身体も目覚め、活動時間も長くなりお子様と過ごす時間も今まで以上に長くなってスキンシップがたっぷりとれるなどいいことだらけです。
早起きすることで、夜は起きていられなくなるはず!まず簡単に始められるここからスタートしてみるのもいいかもしれませんね。

■親も一緒に早い時間帯に就寝する生活にする

実際私なんかは、子供を寝かしつけていたはずが、自分のほうが先に寝てしまったということがよくあります。親も一緒に早い時間帯に就寝するのは、かなり難しいとは思います。お仕事をされているママならなおさら。仕事が終わり、慌てて保育園へ。すぐに食事の支度をして食べさせる。後片付けをして、お風呂に入れ、歯磨きをして、トイレ、就寝。
なかなかハードです。書いているだけでもしんどくなります…。
少し、ハードルを下げてみてもいいのではないでしょうか。例えば、簡単に夕食の用意ができるように支度しておく、後片付けは次の日朝にするなど。思い切って、ママも早く寝るのは案外子供にとっても安心して早く寝やすくなるかもしれませんよ。


■長い昼寝をさせない

年齢によっては、まだまだしっかりお昼寝をしないといけない子供もいますが、夜更かしをする子は簡単に言ってしまえば、あまり寝なくても平気な子。つまり体力がある子供です。ある程度大きくなってくると、お昼寝をしないほうがぐっすり眠れる子もいます。お昼寝はしたほうがいいと思うママも多いとは思いますが、思い切ってお昼寝させずに過ごしてみてはいかがでしょうか。

■夜になったら部屋を暗くしていく

夜は暗くなり、みんな寝るものだという体内時間は3歳までに成形されるそうです。3歳までの生活習慣が大事なんです。眠るときは、部屋を暗くするというのは睡眠の質にも影響があるようで、明るいと脳が覚醒してしまい、なかなか寝付けないのは大人も同じです。特に現代では、24時間明るい環境があるため体内時間が狂ってきている方も多いようです。スマートホンやテレビの普及も要因の一つ。寝る前は脳を休ませてあげるほうが入眠しやすいので、極力スマートフォン・テレビなどは早い段階で消してあげるほうがいいですね。

■子供のお風呂の時間を早める

忙しい日々を過ごしていると、ルーティーンが決まってくるものです。なかなかそれを崩すことはできないかもしれませんが、夕食の前にお風呂に入るというのは、かなり時間短縮になると思います。我が家でも実際、先にお風呂に入った日のほうが、お布団に入る時間が早いので、子供たちが眠たくなる時間に布団に入れるような気がします。ただ、季節によっては湯冷めしてしまうことがあったり、食事をとることでまた汗をかいてしまうこともあるので、状況やお子様の様子に合わせて取り入れてみてください。

4.まとめ


ここまで、睡眠について少し考えさせられました。子供たちの成長に大きく影響してしまう睡眠は、寝相が悪いとか、宿題が終わらないという親の心配よりももっともっと重要です。睡眠がしっかり取れていないとキレやすい子になってしまったり、成績だけではなく発達に問題が起こったりすることも。習い事をパンパンに詰め込むより、早寝早起きを習慣づけるほうがよっぽど大事です。
特に小さい頃は早く寝ることで将来の成績にまで影響があるとは思いませんでした!
あなたのお子さんの睡眠時間はいかがですか?一度見直してみてはいかがでしょうか。

ライター:澤井