この記事でわかること
1.子供が歯磨きを嫌がるときの対処法
2.フッ素を活用して虫歯予防
3.おすすめ歯磨きグッズ
生えたばかりの子供の歯、小さくて可愛いですよね。こんなに小さくて可愛い歯なのに、虫歯になるなんて考えると恐ろしいと思いませんか?大人と違ってまだまだ自分で上手に磨けない歯。歯磨きを嫌がる子も中には居ると思います。歯磨きはしないと虫歯に繋がってしまうので、毎日子供の仕上げ磨きで奮闘してらっしゃるママさんも多いのではないでしょうか。
この記事では、子供虫歯についてと、毎日の歯磨きを少しでも楽しいものにする方法をご紹介します。
目次
- 1. 乳歯は虫歯になりやすい
- 2.歯磨きは自分で磨かせる+仕上げで磨いてあげる
- ■仕上げの磨きのやり方とポイント
- ■子供が歯磨きを嫌がるときは
- ■食生活において
- ■年に数回歯医者さんで検診を受けよう
- ■フッ素を活用する
- ■エジソン 歯ブラシ エジソンのカミカミ歯ブラシDX ピンク (6ヶ月から対象) 噛むだけでみがける100% シリコーン
- ■ピジョン Pigeon 乳歯ブラシセット 前歯が生え始める頃から(6~8ヵ月頃) 自分でみがくトレーニング
- ■コンビ Combi テテオ teteo はじめて歯みがき仕上げみがき用
- ■コットン・ズー はみがきめんぼう 30本入
- ■コンビ テテオ 歯みがきサポート 新習慣ジェル
- ■クリニカKid’sハミガキ
- ■ピジョン 親子で乳歯ケア タブレットU
- ■フロッシーこども専用フロス60本
- 5.まとめ
1. 乳歯は虫歯になりやすい

乳歯は虫歯になりやすいということをご存知でしょうか?
乳歯は柔らかい為、大人の歯に比べると虫歯にとても弱いんです。
聞いたこともあるかと思いますが、歯の表面には「エナメル質」という硬い部分があります。
乳歯の場合、エナメル質の厚さが大人の歯の半分程度。
硬さは何分の一程度しかないと言われています。
そのため、乳歯は虫歯にかかりやすく進行しやすいんですね。歯の硬い部分がまだまだ柔らかいわけですから、虫歯に弱いのも納得です。
可愛い我が子の歯が虫歯になりやすいだなんて、ママも心配になってしまいますね。
では乳歯の虫歯について詳しく説明していきます。
■初期の乳歯の虫歯は修復可能
乳歯が虫歯になりやすいことは分かったけれど、実際虫歯になったらどうしようと不安になってしまいますよね。
実は、乳歯の初期虫歯は修復することが出来ると言われています。少しだけ安心出来ませんか?
初期虫歯とは、歯に穴が空いてしまう一歩手前のこと。
歯からカルシウムやリンなどの成分が溶け出し、内側の密度が低くなった状態です。
この溶け出してしまった成分を再び歯に取り込むことを「再石灰化」と言い、歯を元の状態に戻す可能性があります。
…と言っても歯磨きを適当にしていてはいけません。日頃からきちんとケアしていきましょう。
■虫歯が出来上がる要因
小さい頃によく聞かされたと思いますが、「甘いものを食べると虫歯になるよ」は本当です。虫歯が出来上がるまでを詳しく説明いたします。
生まれたばかりの赤ちゃんの口内には虫歯菌はいません。どこからか感染して虫歯菌がうつります。
感染理由は、これらの可能性が高いです。
✓口移し
✓スプーンや箸、ストローなどの共有
✓キス
親から伝染ることが多いので、親も虫歯になりやすい体質の場合は特に注意しましょう。
虫歯菌の正式名称は「ミュータンス菌」。皆さん聞いたことがあるかと思います。
ミュータンス菌、糖分、歯の質という要素が揃い、時間の経過で虫歯につながります。
ミュータンス菌が糖分を分解し、歯の表面に歯垢を作ります。歯垢の中で、ミュータンス菌は酸を作り出し、歯のカルシウムやリンなどを溶かしていくという流れです。
先程も触れましたが、カルシウムやリンが溶け出た状態が続くと虫歯になってしまいます。
口移ししてしまった、虫歯菌が感染してしまった、と言ってすぐに虫歯になるというわけではありません。
可愛い我が子にキスしたいところですが、口にすると虫歯菌が感染ってしまう可能性があるので残念ですが我慢ですよ。
■乳歯が生え揃うまでの流れ
最近よだれが多いかな?と思ったら歯が生え始めのサインだったりします。
歯茎がむずがゆくなり機嫌が悪くなったりもするのですが、嬉しい成長ですね。
ここでは一般的な乳歯が生え揃うまでの流れと、その時期の歯磨きの仕方を紹介いたします。
《生後6ヶ月頃》
下の前歯が2本生えて来ます。
ご飯(ミルク)後にガーゼで拭き取りをします。
《生後10ヶ月頃》
上の前歯が2本生えて来ます。
シリコン製の柔らかいベビー歯ブラシに慣れさせます。ベビー用歯磨きジェルも使用します。
《1歳頃》
上下前歯が4本ずつになります。(合計8本になります)
自分で歯ブラシを持って、磨く練習が始まります。
《1歳半頃》
最初の奥歯が4本生えて来ます。
歯磨きについて理解が出来てきます。食後に歯ブラシを持たせます。
《2歳頃》
前歯と奥歯の間の歯(乳犬歯)が生えて来ます。
歯磨き練習継続です。
《2歳半頃》
最後の奥歯が生えて来て、乳歯が生え揃います。
自分で磨くにはまだまだ完璧ではありませんが、理解しています。
歯の成長には個人差があるため、必ずこの時期に生えてくるという訳ではありません。
実際、我が子は前歯8本生えた後に、乳犬歯が生え、次に最初の奥歯が生えております。
2.歯磨きは自分で磨かせる+仕上げで磨いてあげる

歯磨きは自分で歯ブラシをにぎらせて磨かせるようにします。
まだ歯磨きについて分からないだろうし…と思う気持ちもありますが、早いうちから歯ブラシに対して抵抗を無くすように慣れさせましょう。
自分の手で持っている歯ブラシなら口に入れてくれるかもしれませんよ。
喉の奥を突いたりすると危ないので、ママが近くについていてあげて、座って歯磨きさせます。立っての歯磨きは大変危険です。
ママも一緒に歯磨きをし、お手本を見せるのも効果的です。
ママの虫歯予防にもなり、一石二鳥です。
私は子供に歯磨きを催促されて、1日5回歯磨きをする生活をしております。
子供が自分で磨いたからといって、それでお終いではありませんよ。
まだまだ子供の歯磨きでは磨き残しが多いため、ママが仕上げ磨きをしましょう。
■仕上げの磨きのやり方とポイント
仕上げ磨きでの重要ポイントは、食べかすと歯垢の除去です。
特に、夜寝る前の仕上げ磨きは丁寧に行いましょう。
唾液は口の中を洗浄する作用があるのですが、寝ている間は唾液が少なくなってしまうからです。
唾液が減ると虫歯菌が増えやすくなってしまうんですね。
ですので、歯と歯の間、奥歯の溝を一本一本丁寧に磨いてあげましょう。
膝枕で仕上げ磨きをする…という光景がよくありますが、意外と上の歯の内側がよく見えなかったりするので角度の調整をしてください。
乳歯が徐々に生え揃ってくると共に、仕上げ磨きも状況により変化していきます。
こちらも仕上げ磨きの参考にしてください。
《生後6ヶ月頃》(下の前歯が2本)
ご飯後にガーゼ拭き取りをします。
《生後10ヶ月頃》(上の前歯が2本)
仕上げのガーゼ拭き取りは継続です。
《1歳頃》(前歯合計8本)
歯ブラシでの仕上げ磨きに慣れさせます。
《1歳半頃~》(奥歯が生えて来る)
歯ブラシでの仕上げ磨き継続です。
仕上げみがきは小学校低学年くらいまではしてあげましょう。
まだまだ甘えたがりの頃ですし、親子のコミュニケーションのひとつですよ。
■子供が歯磨きを嫌がるときは
子供で最初から歯磨きが大好きな子はなかなか居ないと思います。
口の中に触れられたくない、眠い、痛い、押さえつけられるからイヤ、怒られるからイヤ、イヤイヤ期、ふざけて逃げる…など仕上げ磨きをさせてくれない理由はたくさんあります。
しかし歯磨きはしないと虫歯に繋がってしまう為、しないわけにはいきませんよね。
まず、子供に歯磨きがイヤなものではないことを分かってもらい、楽しんでもらうことに意識しましょう。
方法の一例をご紹介します。
《歌ってみる》
某子供番組の歯磨きの歌は、キャラクターも歌っていたりする為、歯磨きするということを理解しやすく、テンションも上がります。
《声を変えてみる》
ママが普段出さない声でしゃべりながら、歯磨きをしてみましょう。
子供が笑ってくれればしめたもの。恥ずかしくても大丈夫、子供しか見てません。
《ぬいぐるみと一緒に》
これも声を変えて演技する必要がありますが、大好きなぬいぐるみや人形と一緒に歯磨きします。歯磨きに興味を持ってくれるかもしれません。
《とにかく褒めまくる》
「えらいね」「お口開けるの上手だね」「歯磨き一等賞だね」「金メダル貰えるね」
子供が言われて嬉しいワードも含めて褒めまくりましょう。
我が子は金メダルがポイントでした。
《歯磨きジェルを変えてみる》
子供用はどれでも甘いので何でも良いかと思いますが、意外と好みがあるようです。
同じフレーバーでもメーカーで味が違いますので、変えてみるのもいいかもしれません。
《出来たよシール》
トイレトレーニングでよくある方法かと思いますが、カレンダー等に歯磨き上手に出来たらシールを貼るようにします。
シール貼りが楽しいと理解している月齢向けです。
女の子はキラキラした着せ替えパーツのシールだと喜んでくれますよ。
《最終手段、スマホで動画を見せる》
寝る前に使用すると眠気が覚めてしまうというデメリットを持ちますが、効果が高いです。
視力が下がるという不安もありますので多様はしたくありませんが、好きな動画を見せると大人しく磨かせてくれることが多いです。
3.虫歯予防の心がけ
虫歯はならないに越したことはありません。
虫歯予防の知識を付け、日頃から虫歯にならないよう努力していきましょう。
ミュータンス菌は約5~10分で糖分の分解を始めます。
口の中に長く食べ物が入っている状態を避けたり、歯磨きの仕上げにフロスの使用もおすすめ致します。
■食生活において
虫歯予防においての食生活の改善方法についてです。
虫歯になりにくくするための食生活をまとめましたので、参考にしてください。
✓だらだらと長時間食べない
おやつなど、時間を決めて食べましょう。
✓ジュースを止める
水かお茶を飲みましょう。
食後に水やお茶を飲むことで、外出時の緊急虫歯予防になります。
✓飴、キャラメル、グミ、チョコレート、ソフトキャンディなどは気をつける
口の中に留まりやすいです。
食べた後は口の中に残ってないか、ママが確認しましょう。
✓砂糖を控える
キシリトールの入ったお菓子などもおすすめです。
おやつはおにぎりにするなど、甘くないものにするという手段もあります。
✓食べたら歯磨き
とにかく口の中に食べ物を残さないようにしましょう。

■年に数回歯医者さんで検診を受けよう
歯科検診は受けてらっしゃいますか?
まだ子供が小さいから不要と思わず、親の歯科検診と一緒に検診を受けましょう。
我が子の場合は、2歳から歯科健診を開始しましたが、歯の生えはじめの6~7ヶ月頃から検診を受けられる歯科もあるようです。
何歳から見てもらえるのかは歯科によって様々ですので、かかりつけの歯科にご相談ください。
小さい頃から通うと言っても、検診を受ける理由は歯医者に慣れてもらう為です。
ママに抱っこされて診察台に上がり、お医者さんの前で口を開ける練習ですね。
我が子の場合は甘いフッ素を塗ってもらえました。
歯科検診は定期的に、3~4ヶ月毎に受けましょう。
早期の虫歯の場合、削らなくても良い場合もあるそうです。
■フッ素を活用する
フッ素には、虫歯の発生を予防、再石灰化の促進、歯を強くする(酸に溶けにくくなる)、ミュータンス菌が酸を作り出すのを抑制する、という効果が期待出来ます。
ですので、是非とも歯磨きにはフッ素入りの歯磨き粉の使用をおすすめ致します。
しかし、「フッ素入り」「フッ素配合」との記載があるものでも、フッ素濃度500ppm未満のものは虫歯予防としての効果が確認されておりません。
歯磨き粉を購入の際は、500ppm以上のものを選ぶようにしましょう。
販売されている子供用の歯磨き粉は、大きく分けて500ppmのものと、900ppmのものがあります。
この2種類の差はこのようになってますので、購入の際の参考にしてください。
《500mmp》
透明な歯磨きジェルであることが多い。
うがいがまだできない子向け。
使用量は、歯磨き粉をあずき1粒分程。
飲み込んでしまっても大丈夫。
歯磨き終了後は、口の中を拭き取る。
《900ppm》
うがいが出来るようになってから使用可能。
500ppmのものより虫歯予防効果が高まる。
使用量は、歯磨き粉をあずき2粒分程。
うがいは、少量の水で2回までにしましょう。
あまりうがいをしてしまうと、大事なフッ素が流れてしまい効果が薄れてしまいます。
フッ素濃度1000ppmを超える歯磨き剤は6歳未満の子供は使用を控えましょう。
心配でしたら、子供用歯磨き粉を使用していただければ問題ないかと思います。
4.おすすめの歯ブラシ・歯磨き粉・予防グッズ
■エジソン 歯ブラシ エジソンのカミカミ歯ブラシDX ピンク (6ヶ月から対象) 噛むだけでみがける100% シリコーン

出典:https://www.amazon.co.jp/
全体がシリコンで出来ている柔らかいベビー歯ブラシ。赤ちゃんが初めて使うのにおすすめです。にぎりやすい持ち手で、喉の奥に入らない形をしています。磨くことは目的としておらず、カミカミして歯ブラシに慣れてもらうためのものです。
■ピジョン Pigeon 乳歯ブラシセット 前歯が生え始める頃から(6~8ヵ月頃) 自分でみがくトレーニング

出典:https://www.amazon.co.jp/
月齢や、時期に合わせてステップアップしていける歯ブラシセット。握りやすいグリップとくわえやすいヘッドです。レッスン2までは喉突き防止のストッパーも付いていて安心ですね。レッスン3は仕上げ用ではないので気をつけてください。
■コンビ Combi テテオ teteo はじめて歯みがき仕上げみがき用

出典:https://www.amazon.co.jp/
仕上げ用の歯ブラシ。ヘッドが小さく小周りがきくので、奥歯を磨く際に重宝します。15°の斜めネックが親切設計で、仕上げ磨きに本当に使いやすいです。我が家では仕上げはずっとこれを使用しております。
■コットン・ズー はみがきめんぼう 30本入

出典:https://www.amazon.co.jp/
旅行先や外出先で使用出来る、簡易歯ブラシ。天然コットン100%で出来ており、キシリトール配合。香料・アルコール無添加なので安心です。歯ブラシでは刺激が強すぎて嫌がる赤ちゃんにも使用出来ます
。
■コンビ テテオ 歯みがきサポート 新習慣ジェル

出典:https://www.amazon.co.jp/
フッ素濃度500ppmの歯磨きジェル。泡立ちはあまりなく、研磨剤は入ってません。グレープ・オレンジ・ストロベリーの3つのフレーバー。我が子は3つのフレーバーをローテーションしてますが、グレープが人気のようです。
■クリニカKid’sハミガキ

出典:https://www.amazon.co.jp/
フッ素濃度900ppmの歯磨き粉。乳歯や生え替わったばかりの永久歯にも染みにくいマイルドな使い心地。グレープ・イチゴ・ピーチの3つのフレーバー。こちらもグレープが人気のようです。子供も大好きなミッキーとミニーのイラスト。
■ピジョン 親子で乳歯ケア タブレットU

出典:https://www.amazon.co.jp/
口内環境ケアアイテム。子供にはまだ早いと思うかもしれませんが、歯磨き後のご褒美に良いんですよ!飲み込んでも気管を塞がないように「U」の様な形状をしています。毎回あげているとお財布に優しくないので、半分に折ってあげてます…。
■フロッシーこども専用フロス60本

出典:https://www.amazon.co.jp/
カラフルで、ほんのり味の付いているフロス。バナナ・オレンジ・イチゴ・ブドウ・リンゴ・マンゴーの6種類のフレーバー。個包装なところも持ち運びに便利で助かってます。
5.まとめ

いかがでしたでしょうか?子供の歯は柔らかく虫歯になりやすいからこそ、歯磨きを楽しいと思ってもらえるように様々な工夫をご紹介いたしました。嫌な歯磨きも最後にご褒美というお楽しみがあると子供もテンションが上がります。
ママも子供もストレスの無い歯磨きタイムになるよう、是非取り入れてみてくださいね。
ライター:waichi.