旦那の浮気がもたらす【最悪のシナリオ】を回避する完全マニュアル

もし旦那が浮気したときの対処法

「うちの旦那、浮気してるかも……」
そう思った瞬間目の前が真っ暗になったり、悲しさや怒りや悔しさや嫉妬などさまざまな感情の荒波が次々と押し寄せてきますよね。

でもちょっと待ってください。
旦那の浮気を疑う前に、あなたは冷静にならなければなりません。そしてひとつ考えなければならないことがあります。それは次の問いへの答えです。

――旦那が浮気をしているとして、あなた自身はどうしたいのですか?

  • 一秒でも一緒にいたくないから離婚したい
  • 旦那もしくは浮気相手に手痛い復讐をしたい
  • 心から謝罪してくれるなら、今回に限り許したい
  • 本気じゃないならあえて知らないふりをしたい

旦那の浮気を知った多くの方がもつ思いですが、もしかしたらあなたの中の答えはまだぼんやりとしているかもしれませんね。明確な答えはこの記事を読んでから、ゆっくりと時間をかけて考えても遅くはありません。

この記事では旦那の浮気を疑うあなたがとるべき正しい行動についてご紹介します。その結果、旦那さんへの疑惑が晴れることもありますし、はたまた離婚を決断することになるかもしれません。

ですがこの旦那の浮気問題は、下手に放置したり対処を間違うと、最悪のシナリオがあなたの身に降りかかってくるおそれもあります。

しかし必要以上に怖がることはありませんし、先行きを悲観することもありません。適切な対処をとれば、あなたにとってこの上ない結果を導くことができます。

わかりやすく、丁寧に解説していきますので、じっくりと腰をすえて読んでみてください。

旦那の浮気を暴くために必ず必要なもの

最初に結論から言いましょう。

先ほど、
――旦那が浮気をしているとして、あなた自身はどうしたいのですか?
という問いを出しました。

この問いにあなたがどんな「答え」を出すつもりであっても、必要となるものは旦那の浮気を証明できる客観的な証拠です。

厳しいようですが、ゆるがぬ証拠がない疑惑は妄想の域を出ません。さらに言うと、証拠がないあなたの疑念に対して、男性が浮気を認めることは99.999%ありえません。

男性も既婚者である自身の浮気を認めることの重大さは知っています。確たる証拠がなければ「浮気なんかしていないよ!」の一点張りで、言い逃れできてしまうのです。

ましてただでも感情的になりやすいテーマなのに、証拠もない状況で話し合うと「浮気してる!」「してない!」の応酬になってしまいがちです。証拠もない状態でまともな会話は期待できないのです。

この記事を読まれている段階で、もしかすると旦那の浮気を疑うなにかしらのモノや出来事があったのかもしれませんね。それは浮気相手と楽しげにメッセージを送りあう履歴かもしれませんし、何気ないふとした旦那さんの言動かもしれません。

でもあなたが勘づいたその「なにか」は、本当に「証拠」たりえるものなのでしょうか?
仮にそこになまめかしいやりとりがあったにせよ、メッセージアプリの履歴は決定的な証拠にはなりませんし、当然ながら女の勘も浮気の証拠にはなりません。

そうではなく、これからあなたが考えなければならないのは、決定的な「浮気の証拠」を押さえることなのです。

旦那の浮気を証明する「証拠」とは?

「浮気」や「不倫」の定義は各家庭、各人によって異なります。

恋愛感情を自分以外の異性を持ったら浮気とする人もいれば、異性とふたりっきりで食事に行くだけでもアウトという考え方もあるでしょう。

でも少し極端な話になりますが、これらの理由で離婚が法的に認められることはありません。離婚が認められる「浮気」には、法律において明確な定義があるのです。

その定義とは「不貞行為」があった、ということです。
つまりパートナー以外の異性と肉体関係を持った、ということです。

もちろん双方が離婚に合意した場合、離婚はできます。ですが浮気したかどうかも定かではない状態で離婚に合意する男性はほぼいないでしょう。

また双方の合意がなくともDV(家庭内暴力)や家庭に一切お金を入れないなど、家庭生活を続けるのが困難な理由でも離婚は認められます。

ですが双方の合意がなく、家庭生活に支障が出るレベルの重大な問題がない場合、離婚できる/できないの法的な判断は、この「浮気相手との肉体関係の有無」の一点にあるといえます。

肉体関係さえなければ、どれだけ浮気相手とデートしてても離婚できないの?と不満に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが法律論としては「できない」が答えになります。

そして法律で認められないということは、あなたの主張の正当性が社会的に認められないことを意味します。つまり離婚できる/できないの問題だけではなく、浮気されたことの慰謝料を旦那さんに請求しようが、浮気相手に賠償請求を起こそうが却下される可能性が高いということでもあります。

つまり旦那の浮気を案ずるあなたが押さえておかなければならない証拠というのが、この「不貞行為」の証拠なのです。

一気にハードルが上がった感じがしますよね。

ですが裏を返せば、「結婚」という約束は、そう簡単に「なかったこと」にすることができない約束ということでもあるのです。

「旦那の浮気をチェックする方法」は時間のムダ

ところでよく「旦那の浮気をチェックする方法」として、こんな項目をチェックさせる記事を見たことはありませんか?

  • 残業/休日出勤が増えた
  • 会社の同僚と飲みに行く機会が増えた
  • 携帯電話(スマートフォン)を見られるのを嫌がる
  • 服装に気を付けるようになった
  • 金遣いが荒くなった
  • 不倫や浮気をテーマにしたテレビ番組や映画を一緒に見たがらない

などなど。

こうした旦那さんの傾向をチェックして、一喜一憂することはなんの意味もない時間のムダです。

なぜならこうした傾向は、確かに浮気している男性に当てはまりやすいことかもしれません。ですが、浮気をしている男性にだけ現れる傾向でもありません。

また浮気をしている多くの人に当てはまることが、自分のパートナーにも必ず当てはまるという根拠もありません。

なにより仮に全項目が当てはまったとしても、それが旦那が浮気をしている証拠にはなりませんよね。

「あなたの行動ってこの浮気チェックの項目に全部当てはまるんだけど、浮気してるよね?」と問い詰めたところで、「いや、たまたまでしょ?」と返されるだけ。

こうした旦那さんの傾向をチェックしても意味がないのです。
深層心理において旦那が浮気をしていると思いたい人は、たくさんの項目に当てはまるように見えるし、浮気をしていてほしくないと願う人には全然当てはならないように見える。それだけのことです。

旦那の浮気を暴くための「証拠」はどんなもの?

それではどうすれば旦那に浮気を認めさせることができるのでしょうか?
先ほどから説明している通りで、不貞行為を行ったという揺るがぬ「証拠」を押さえることです。

ではどうすればそうした証拠を手に入れることができるでしょうか?

まず集めなければならない証拠例を確認しておきます。

▼浮気の「証拠」となる例

証拠能力が弱い 証拠能力が強い
「この前のレストラン、また行きたいね」などデートしたことを思わせるメッセージ履歴 「(日帰りでは難しい遠隔地)にまた行きたいね」など宿泊したことが想像できるメッセージ履歴
浮気相手と街中をデートしている画像やキスしている画像 ホテルや浮気相手の自宅にふたりで出入りする画像
レストランや居酒屋の領収書 ホテルの領収書
使用前の避妊具やその包装紙の一部など 使用後の避妊具
「私は浮気しました」と自供している音声または書面 「私は○月○日、△さんと肉体関係をもち浮気しました」と自供している音声または書面

ここでいう証拠能力の強い/弱いは、浮気の過程において「不貞行為(肉体関係)」があったことを示す証拠として強いか弱いかの基準です。

そのため証拠能力として高いものだと、ホテルの領収書(レシート)は比較的手に入れやすい証拠ですが、それ以外はかなり難易度が高いですね。

ただし例に挙げた証拠能力が弱い証拠も、複数押さえることで浮気相手との関係が継続的なものであることを示す証拠にはなります。関係が継続的なものであれば、一般的に肉体関係もあることを示唆する証拠として考慮されることになります。

もちろんこうした証拠品が複数あるほどプラスになりますので、この例以外にも証拠になりそうなものは保存しておくようにしてください。

ただいずれの証拠も簡単に手に入るものではありません。離婚となると弁護士事務所についで探偵事務所に相談することを思い浮かべる方も多いのでは?

探偵事務所はこうした離婚準備のための「証拠品集め」のための依頼にも対応してくれます。

もちろん探偵事務所に旦那の浮気の証拠集めを依頼すると相応の費用が発生します。一般的な相場としては数十万円の費用がかかることを見ておいたほうがいいでしょう。

「そんなお金はない……」
そう思った方もいらっしゃると思います。でも少し待ってください。この数十万円という費用は、探偵事務所にイチから浮気調査をお願いしたときの費用です。

探偵事務所に依頼する前に、調査対象となる旦那の行動パターンや、浮気相手の情報、よくデートに利用する場所を依頼者が把握していればどうでしょうか?

探偵に浮気調査を依頼する費用は、この算出方法で発生していきます。

▼探偵事務所に浮気調査を依頼した際の費用の計算法

調査費用=調査にかけた時間(1時間あたり7,000~10,000円)×調査人数(最低でも2名)

実際はこれに調査報告書作成費などの諸費用がかかりますが、基本料金は上記の算出方法です。

つまり事前に調べた確かな情報が多ければ多いほど、調査にかける時間を短縮することができます。その結果、調査費用を安く抑えることができます。

極端ですが、「いついつに、どこのホテルに行くようなので、証拠写真を撮影してきてほしいです」という形式の依頼なら、調査費用をかなり抑えることができるでしょう。

実際にこうした不貞行為の決定打となる「証拠写真」を押さえる場合、探偵事務所に依頼しするほうがメリットが多いのです。

ですが、このことはあとで詳しく説明することにして、まずは自分でできる旦那の浮気調査から見ていくことにしましょう。

自分でできる!旦那の浮気の証拠を押さえる方法

もう一度先ほどの証拠品の例を再掲します。

証拠能力が弱い 証拠能力が強い
「この前のレストラン、また行きたいね」などデートしたことを思わせるメッセージ履歴 「(日帰りでは難しい遠隔地)にまた行きたいね」など宿泊したことが想像できるメッセージ履歴
浮気相手と街中をデートしている画像やキスしている画像 ホテルや浮気相手の自宅にふたりで出入りする画像
レストランや居酒屋の領収書 ホテルの領収書
使用前の避妊具やその包装紙の一部など 使用後の避妊具
「私は浮気しました」と自供している音声または書面 「私は○月○日、△さんと肉体関係をもち浮気しました」と自供している音声または書面

証拠能力の高い証拠の多くは簡単に手に入るものではないことを確認しましたね。

ですが、なんの手がかりもないいまの状況だと手に入れることが困難に思えるものでも、少しずつ浮気調査を進めることで光が見えてくるものです。

まずは旦那の浮気調査を進める前に、心の準備をしておきましょう。

冷静さを保つこと

旦那が浮気していると考えただけで感情的になってしまうのはどうしようもないことです。ですが、浮気という感情にこちらも感情でぶつかっては浮気調査はうまくいきません。

旦那の浮気を暴く過程では、目にしたくないものを目にしなければならないこともあります。証拠らしきものがひとつでも出てきたときに、それを旦那の目の前に突きつけて怒りをぶつけたくなることもあるでしょう。

でも冷静になってください。浮気調査において決定的なチャンスは何度も訪れてくれません。どんな現実を突きつけられても、頭はクールなままであることを意識してください。過度に悲観する必要もありません。大きな獲物を狩るために、淡々と事実からしっぽを捕まえていきましょう。

浮気を疑っている素振りを出さない

浮気をしている人は「怪しまれている」と察知した瞬間に警戒レベルを引き上げます。これまでとっていた行動パターンを変えたり、より巧妙に浮気をカモフラージュするようになります。

そうなると決定的な証拠を押さえることが難しくなり、調査が長期戦を要することになりかねません。

もし旦那さんの怪しい残業が続いたり、休日にこそこそと出かけて行っても、小言ひとつくらいで終わらせておきましょう。つまり浮気を暴きたいなら、決定的な証拠をつかむまで泳がせておくことが最善策なのです。

浮気の証拠を得るための6つのポイント

心の準備ができたら次は実際に証拠を探していきましょう。どこから手をつけていいか見当もつかないかもしれませんが、ここでは証拠探しを重点的に行いたい6つのポイントをご紹介します。

【1】スマホから浮気の証拠を探す

もし旦那さんのスマホが見られる状態なら、そこは証拠品の宝箱のようなものです。通話履歴や電話帳、スケジュールアプリはすぐに思いつくところでしょう。

一方でスマホはその人のプライバシーの塊でもあります。
さすがに夫婦間で浮気を疑ってスマホをのぞき見したとしても逮捕されるようなことはありませんが、プライバシーの侵害にはあたります。

たとえばメッセージアプリやメールの履歴をのぞき見した場合、侵害されるのは旦那さんのプライバシーだけでなく、そのチャット相手のプライバシーも侵害していることになりかねませんよね。

またSNSのアカウントに許可なくログインパスワードを入れてログインした場合、不正アクセス禁止法という法律に違反する可能性もあります。

通例として浮気問題でそこまで証拠品の集め方の是非が問われることはないのですが、あまりにも非合法なやり方で集めた証拠は、証拠品として認められないこともあります。

なのでここではメッセージアプリをチェックすることよりも、「ブラウザの閲覧履歴」や「文字入力の履歴」を見ることで、証拠につながりそうな情報を探す方法をご紹介します。

このブラウザアプリの閲覧履歴で探したいのは、「レストランやホテルの予約サイトを利用した痕跡」です。残業で会社にいたはずの時間に「2名」で予約を入れていた痕跡が見つかるかもしれません。

また浮気相手に贈るためのプレゼントを調べた痕跡が出てくるかもしれませんし、お出かけ情報サイトでデートプランを検討していた痕跡が出てくるかもしれません。

地図アプリもチェックしたいところです。デートの行き先や予約したレストランまでの行き先を検索した履歴が残っている可能性が高いです。

こうした履歴を追うことで、浮気の行動パターンを見抜くことにもつながりますし、浮気相手の特定につながる情報もキャッチできます。

もし定期的に決まった曜日や時間に会っているパターンを見つけることができれば、より強力な証拠を得るための今後の調査効率も高まりますよね。

▼iPhoneでsafariやChromeの閲覧履歴をチェックする方法

safariで閲覧履歴を調べる方法1

まずはsafariのアプリを立ち上げ、右下の本を見開きにしたアイコン(ブックマーク)をタップします。

safariの閲覧履歴の表示画面

次に出てきた画面の右上にある時計マーク(履歴)をタップすれば、safariで閲覧したサイトの履歴を確認することができます。

Chromeの場合も同様に簡単に閲覧履歴をチェックできます。

chromeで閲覧履歴を調べる方法

Chromeのアプリを立ち上げ、右下の三点リーダーマーク(その他)をタップ。
表示された「履歴」をタップします。

chromeの閲覧履歴の結果画面

閲覧履歴が表示されます。

おおむねiPhoneユーザーはsafariかChromeをブラウザとして利用している方が大半です。AndroidユーザーならChromeがほとんどでしょう。

またスマホだけでなくPCをお持ちなら、そのブラウザの閲覧履歴も同様に調べます。旦那さんがもっている機種にあわせてチェックしてみてください。

【2】予測変換機能を確認する方法

予測変換の履歴を確認する方法
スマホはテキスト入力をすると、過去の文字入力の履歴から予測される変換候補を表示しますよね。この予測変換機能も意外と地味なようで貴重な情報源となります。

チェック方法はシンプルそのもの。
メールアプリなどテキスト入力ができるアプリを開いて「あ」「い」「う」「え」「お」「か」「き」……と一文字ずつ入力し、予測変換から過去に旦那さんが入力した文字を表示させていきます。

例えば「あ」と入力して「愛してる」など、普段旦那さんがあなたに使わない単語が出てきたり、浮気相手の名前が出てくることがあります。

また最初に表示された予測変換を続けて入力することで、入力された文章を復元することもできます。
例)「20」「時」「に」「恵比寿」「駅前」「で」

特に予測変換に女性らしい名前が出てきた場合は、メモに控えておきましょう。電話帳に載っている女性の名前を照合しつつ、浮気相手を特定することができます。

【3】クレジットカードや交通系ICカードの利用明細から浮気の証拠を探す

クレジットカードを頻繁に利用する男性なら、その明細を確認することで多くの証拠を得ることができます。特にホテルやいいレストランを利用する際、クレジットカードで精算することも多くあるでしょう。

またクレジットカードの明細には利用した日時が記されていますので、はっきりとした日時が判明します。

一方、Suicaなどの交通系ICカードは駅の自動券売機で履歴を照会する必要があります。また照会できる履歴は印字照会メニューで100件までです。

「○○に買い物に行きたいから定期貸して」と言えば持ち出すことはできますが、いつどこの駅で乗った/降りたしかわかりません。営業職など移動が多い職種なら、手がかりはつかみにくいでしょう。

【4】財布やカバンから証拠をチェックする

レシートが財布やカバンに入れっぱなしになっている男性は意外と多いものです。そうした旦那さんには、財布やカバンをチェックすることで手がかりとなる証拠が手に入れられることもあります。

もちろん調べるのは浮気相手とのデートに使った施設と、その利用日時です。

【5】車から証拠をチェックする

自家用車をお持ちのご家庭なら、車もチェックしておきたい箇所のひとつです。特に通勤で頻繁に旦那さんが車を利用するようなご家庭なら、証拠となるものが見つかることも多くなります。

重点的に探すのは、車内のごみ箱です。レシートはもちろんですが、女性が好むガムや飴の包装紙やタバコの吸い殻が残っていることがあります。車内といっても探す箇所は多いですが、特に助手席まわりを重点的に調べると効率がいいでしょう。

【6】GPSで証拠をチェック

相手の居場所がGPS(位置情報)でわかるアプリもありますが、仮に浮気をしている人にそういうアプリをスマホにインストールしてもらうのは至難の業でしょう。

ですがこうしたGPSロガー(位置情報の履歴を記録するもの)なら浮気の調査には役立ちます。

i-gotU GT-600 ¥ 8,600

こうしたGPSロガーを例えば旦那さんのカバンに忍ばせておいたり、車に設置しておくことで現在の居場所を突きとめることができます。ただしこちらの「i-gotU GT-600」で、位置情報を確認できる端末はPCのみでスマホは非対応となっていますので、購入の際はご注意ください。

こうした浮気の証拠を得られやすいポイントを重点的に探し、

  • 浮気相手は誰なのか?
  • 規則性のある行動パターンはないか?(毎週金曜日に浮気相手の家に通っている、など)
  • 肉体関係はあるのか?

など、旦那さんの行動の履歴=状況証拠を可能な限りだけ集めていきます。

しかしこれは証拠ではあるものの、あくまで「状況証拠」です。ホテルから出てくるふたりの画像など、決定的な証拠を得るための下ごしらえと考えてください。

またこうした浮気調査は旦那さんに勘づかれないように、隠密に進める必要があります。

旦那の浮気がもたらす最悪のシナリオとは?

さてここまで旦那の浮気を暴くためには証拠が必要だ、ということを繰り返しお伝えしてきました。単に浮気を暴いて旦那に謝らせたいだけなのに、肉体関係を証明する証拠なんて大げさではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですがここで目線を少し変えて、旦那の浮気がもたらす最悪のシナリオに目を向けておきましょう。

旦那の浮気がもたらす最悪のシナリオ、それは金銭的に不利な条件で、一方的に離婚を迫られることにほかなりません。

金銭的に不利というのは、

  • 慰謝料なし
  • 離婚後の金銭的な補助(養育費など)なし/最低限しかもらえない
  • 財産分与なし

という条件で離婚が成立してしまうことです。

いくらなんでも、そんなひどいことをする人じゃない……と思いたいところですが、浮気が本気になったり、浮気相手が妊娠してしまったりすると、これまでの旦那さんとの関係性の延長線で旦那さんを考えることはできなくなります。

離婚後シングルマザーとして生きていくということ

もしお子さんがいらっしゃる家庭だと、離婚後の親権はほぼ母親側に与えられます。そうなるとシングルマザーとして、子育てと仕事を両立させて家庭を切り盛りしていくことになります。

ところが、平成28年に厚労省が行った調査結果によると、シングルマザーの年間収入は「270.4万円」でした。

シングルマザーの平均収入

これは給与のほかに自治体からの手当や、別れた夫から得る養育費をすべて含めた収入です。さらに言うと、シングルマザーの約80%が生活が「大変苦しい/やや苦しい」と回答しています。

シングルマザー世帯の平均貯蓄額

また貯金額を見ても半数以上のシングルマザー世帯が「50万円未満」または「貯蓄なし」でした。

そもそもお子さんが幼い家庭では、仕事に出られる時間もどうしても短くなります。月にすると「22.5万円」の収入で、子育てをしながら家庭を切り盛りするのは並大抵の苦労ではないでしょう。

データ出典:厚労省「平成28年国民生活基礎調査

また母子家庭で育つ子どもへの影響も無視できません。たとえば私立学校や大学への進学や、学習塾に通わせるなど、子どもの教育上とれない選択肢も出てきます。

シングルマザーの家庭は年々増加傾向にありますし、シングルマザーであっても子育てに仕事にバリバリとこなされている方もいらっしゃいます。

ですが、社会的なケアの観点で見たときに、シングルマザーの家庭が不当に不利にならずに生きていけるほど、社会の仕組みが追いついていないというのが現実ではないでしょうか。

もちろん先ほど説明したように、離婚は夫婦双方の合意がない限り簡単にできるものではありません。ですが浮気された挙句、離婚してほしいと自分勝手なことばかりを言われ、つい感情的になって離婚届に判子を押してしまう、なんてことは絶対にやってはいけないことです。

「証拠集め」は離婚準備のためだけではない

こうした経済的に不利な条件で離婚してしまう最悪のシナリオを回避するためにも、「証拠集め」はとても大切です。証拠集めが大いに役立つシーンは3つあります。

ひとつめは、もし離婚となった場合も慰謝料や養育費など経済的に有利な条件で離婚を進めることができます。また浮気相手に慰謝料を請求する際も、証拠集めは不可欠です。

ふたつめは離婚を考えない場合でも、旦那さんを「有責配偶者」にすることで、旦那さん側から離婚を請求することができなくなります。

有責配偶者というのは「夫婦関係を破たんさせた責任のある人」という意味で考えてください。この有責配偶者として認められるためにも、浮気で肉体関係があったことを示す証拠が必要です。

みっつめは旦那さんに浮気を認めさせ、浮気を金輪際やめるよう説得しやすくなるということです。

口約束だけでは不安という方も、誓約書も書いてもらって書面として残すこともできるでしょう。その際、もしこの約束を破ったらどう償うか?のペナルティに関する事項も具体的に入れておけば、より強力なものになります。

冒頭でも触れたように、男性側も既婚者が浮気することの重大さをなんとなく知っているものです。浮気している疑いを向けたところで、まず言い逃れしようとします。

仮にメッセージアプリでラブラブのやりとりを押さえたとしても、「あくまでメッセージのやりとりをしていただけ。ふたりで会ったこともないし、やましいことは何もしていない」と言い張ることもできます。

心からの謝罪を引き出すには、まず浮気した事実を認めてもらう必要があります。それには言い逃れできない証拠が必要です。

そして「そこまでやる?」というあなたの本気度を示すことで、事の重大さを再認識させる効果もあります。浮気の再発防止につながることは言うまでもありません。

このように旦那の浮気によって離婚を検討される方も、そこまでは考えていない方も「決定的な証拠」は押さえておくべきなのです。決定的な証拠があれば、無用な争いも避けられますし、不毛な時間も大きく節約してくれることになるでしょう。

なぜ旦那は浮気をするのか?

旦那が浮気をする理由

ここで少しわき道にそれますが、旦那が浮気に走る理由について考えてみましょう。

平安時代に書かれた日記や和歌を見ると、男性の浮気や心変わりを嘆く女性がたくさん見られます(その逆パターンもあります)。千年以上前から旦那の浮気問題は女性の関心事であり続けています。

中には「男ってそういうものだ」と達観してしまう女性もいらっしゃいますが、実際わが身に降りかかるとなかなか平静ではいられませんよね。

でもやってはいけないのは、旦那の浮気の原因を自分の中に見出してしまうことです。

「私が子どもばかりに気を取られすぎたせいかな」
「妊娠中のストレスできつく当たっちゃうことがあったかも……」

自分の中で原因を見出すことで、一時的に納得してしまえる部分もあるのです。そして「もっといい奥さんになろう」と頑張ってみるのですが、いっこうに旦那が浮気をやめる素振りがなかった場合、どうなるのでしょうか?また自分の「足りなさ」を原因と考えて、どんどん自身を縛りつけていくことになります。

これは精神衛生的によくない状態です。素直で頑張り屋さんの人ほど陥ってしまいます。

当たり前ですが、人間は誰にでもいたらない点や落ち度はあります。それを必要以上に「旦那が浮気するのは自分のせいだ」と考え込んでも、はじめから完璧な人間などいるはずもなく、出口のない迷路をさまようばかりです。

またいかに自分磨きをやったところで、旦那の浮気の原因が自分にないのなら、解決にはいたりません。

それよりも旦那の浮気に理由などないと考えてみてはどうでしょうか?

不倫経験者の複数の男性に話を聞きましたが、大半の男性は「オレは浮気してやるんだ!」と決意して、浮気相手を探すなんてことはありません。

ひょんなことから「一回くらいならいいか……」という本当に軽い気持ちではじまった関係に、いつしか感情が宿るようになり、振り返れば深みにはまっていた、というのが浮気の実情であるようです。

  • 「嫁では満たせないものがあるから」
  • 「ドキドキがやめられないから」
  • 「家庭では癒しを得られないから」

これらは、浮気の理由として挙げられることが多いものです。

でもよく見てください。これは浮気相手としばらく関係を続けることによって得られた「後付け」の理由じゃないでしょうか?浮気をはじめるときに「ドキドキがほしいから浮気をしよう」と思ったわけではないのです。ドキドキを得るための方法は、浮気以外にも他にいくらでもあるのですから。

つまり浮気をする理由は、張本人さえもよくわかっていないことが多いのです。「どうして浮気したの?」と聞けば何かしら答えが返ってくるでしょうが、それが胸の内をすべて打ち明けた言葉であるとは限りません。

それくらい旦那が浮気をする理由は、行き当たりばったりでいい加減なものなのです。そんな本人さえよくわからない原因に悩み続けるよりも、かしこい女性は一歩前に踏み出すことを選びましょう。

決定打となる証拠を押さえるためにやってはいけないこと

それではいよいよ最後です。
決定打となる旦那の浮気の証拠を押さえる方法についてです。

先ほどご紹介した「状況証拠」の集め方で情報が集まってくると、浮気相手は誰で、どういうペースで会っていて、会うときは何時ごろにどこで会っているかのパターンがつかめてきます。

ですがこれはあくまで「状況証拠」であり、旦那の浮気を示す間接的な証拠でしかありません。決定打となる証拠をおさらいすると、肉体関係があることを証明できる直接的な証拠でした。

中でも定番といえるのが、ホテルや浮気相手の自宅に出入りする様子を写した画像です。

ただしこの画像を撮影するために自分が尾行をしたり、張り込んだりすることはNGです。また親や友人、知人に頼むこともやめてください。理由は次の通りです。

1.もし見つかったとき、浮気を疑っていることがバレる

冒頭の心の準備でも触れましたが、浮気調査の鉄則は「旦那に浮気を疑っていることを悟られないこと」でした。ホテルの近くで張り込みをしているあなたを旦那さんが見つけたら、その瞬間にこれまでの努力が水の泡となります。

さらにまさにこれから肉体関係を取り結ぼうとしている二人を前にして、普通の人間なら感情的にならないわけがありません。感情が暴走してふたりにつかみかかったり、その場で泣き崩れることが絶対にないと言い切れますか?

2.専用の機材や技術が必要
証拠として採用されるためには、誰が見てもわかるように明確にふたりの顔が写っている画像でなければなりません。

となると、スマホで撮影した画像では心もとないかもしれませんね。

一眼レフのカメラを使ったことのある方ならわかると思いますが、カメラ撮影には高度なテクニックが必要です。まして決定打となるようなシーンの多くが夜や薄暗い地下です。そしてチャンスは一瞬です。

三脚や高品質な望遠レンズの機材は必須ですし、撮影に関する知識やテクニックも必要です。

またそうした撮影を試みている姿は、第三者からみれば「だれかを盗撮している変質者」にしか見えません。余計なトラブルになって浮気調査が旦那さんに発覚するなんてことは避けたいものです。

3.失敗してから探偵に相談すると調査費用が高くなることも……

浮気調査は隠密行動が鉄則です。
自身でなんとかしようと無理をした結果、旦那に身辺を調べていることがバレてしまうと当然ガードは固くなり、浮気のカモフラージュも巧妙化します。

そうなってから探偵事務所に依頼すると、調査期間が長引くだけでなく、成功率も下がってしまいます。バレ方がひどければ、探偵事務所側から依頼を断られることすらあります。

探偵の費用をケチったために、結果として本来なら軽く済んだ調査に必要以上の費用がかかってしまっては、やぶ蛇と言わざるをえません。

原則として、探偵事務所への相談は無料でできます。
正式な依頼まで個人情報を明かすことなく相談できるところもありますので、ある程度間接的な証拠を集めたら、探偵事務所に相談してみることをおすすめします。

まとめ

旦那が浮気しているかもしれないと考えるだけで、気分がふさぎ込んだり怒りがこみあげてきたり、とにかく大変な思いをされていることとお察しします。

ですがその場に立ち止まり続けてもこの手の問題は解決せず、行動することでしかモヤモヤは解消しません。

もしいくら探しても、これまで見てきたような証拠が見つからない場合、旦那さんはシロです。

巧妙にカモフラージュしているという可能性は残り続けますが、可能性でしかないことに囚われて、日々憂うつな思いの中で生きようとすることは、自ら不幸になることを望んでいるようなものです。
シロならシロでいいのです。きっぱりと忘れてください。

もし証拠が次々と出てきてしまったとき、あなたがとるべき行動は決定的な証拠を押さえることです。あなたから離婚を切り出すつもりがあってもなくても、この証拠を押さえることは必ずあなたの助けになります。

そしてこの記事も微力ながらあなたの役に立つシーンは多いはずです。スマホのホーム画面にブックマークなどしておいてください。

旦那の浮気には決して感情でぶつからず、クールでかしこい女性として対処しましょう。