【哺乳瓶の消毒、理解してる?】正しい哺乳瓶消毒方法やおすすめ商品

哺乳瓶の消毒、毎回大変ではありませんか? 完ミの場合は1日6~7回もの授乳があり、消毒もその都度行います。
初めての子育て。右も左もどうして良いのかわからないのに、授乳の度に手間や時間がかかって困ってしまいます。

この記事でわかること
・なぜ哺乳瓶の消毒は必要なの?
・哺乳瓶の消毒をする前にするべきこと
・哺乳瓶の消毒方法

読むのに必要な時間は約 7 分です。

 

1. 哺乳瓶の消毒は必須!

既に赤ちゃんにミルクをあげているママさんはご存知かと思いますが、赤ちゃんが飲むミルクの哺乳瓶は消毒が毎回必須です。
「1日1回」ではありません、哺乳瓶使用後「毎回」消毒をします。
もし哺乳瓶を手洗いだけで良いと思っていたママさんがいらっしゃいましたら、すぐ考えを改めましょう。

体温ほどの温度に温まったミルクや、赤ちゃんの唾液に細菌が繁殖しやすいとされています。
消毒していない哺乳瓶でミルクを与えてしまうと、哺乳瓶に付いた細菌が赤ちゃんの口から入ってしまうんです。恐ろしいと思いませんか?

生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が無いため、細菌に対する抵抗力が弱いです。
なので、ママが可愛い赤ちゃんのために哺乳瓶をしっかり消毒する必要があるんですね。

この赤ちゃんの免疫は、ママのお腹の中にいる時にもらう免疫だそうです。
自分は母乳もあげているから、母乳から免疫与えているし大丈夫と思って消毒しないなんて考えちゃダメですよ。
母乳あげる時も乳首の消毒しますよね?

2. 哺乳瓶の消毒はいつまでするべき?

赤ちゃんが、ママからもらった免疫は生後半年程で無くなってしまい、それ以後は自分で作った免疫になるそうです。
ということは6ヵ月ごろまで哺乳瓶の消毒が必要?…と思ったらちょっと違います。

赤ちゃんは生後3ヵ月くらいの頃に一番免疫力が低く、大人の半分程しかありません。
一般的には生後3~4ヵ月くらいまでしっかり消毒し、それ以後は徐々に消毒を減らして行って良いとされています。

ですが、早ければ生後2ヵ月辺りから赤ちゃん自身が指しゃぶりを始めたり、オモチャを口に入れたりが始まります。
赤ちゃんは何でも口にする為、自分から雑菌を口に入れるようになってしまうんですね。
赤ちゃんが口に手を入れるようになった頃から、消毒は徐々に減らして良いようです。

逆に赤ちゃんの体調が良くない時、梅雨や夏の時期等、細菌が繁殖しやすい時期は4ヵ月過ぎていても消毒をしてあげましょう。

3. 哺乳瓶の消毒をする前にするべきこと

 

使用後の哺乳瓶をそのまま消毒にする…という方は居ないと思いますが、哺乳瓶の洗浄はしっかりしましょう。
哺乳瓶や乳首のミルク汚れ、カスを落としてからでないと消毒の効果がありません。
残っているミルクカスや唾液が、細菌の繁殖の元になってしまうからです。

哺乳瓶の洗浄は、「毎回」消毒の前に専用の筒状ブラシや洗剤を使用して行いましょう。
食器洗いの四角スポンジでは短くて哺乳瓶の底に届かなかったり、細部が掃除できなかったりします。
哺乳瓶はボトル部分と乳首を取り外し、乳首は裏側からも丁寧に洗ってくださいね。

哺乳瓶ブラシには種類があり、哺乳瓶の材質で使用するものが違ってくるのでご紹介します。

《ガラス哺乳瓶用ブラシ》
ピジョン ナイロンブラシ 2WAYタイプ ガラス製哺乳びん専用

細部まできちんと洗えるナイロンブラシ。
これでプラスチック哺乳瓶を洗ってしまうと傷が付いてしまう為、気をつけてください。
ストレート洗いと回転洗いの2WAYでの使用が可能で便利ですよ。
ハンドルが回転するので、洗浄がとても楽になります。

《プラスチック哺乳瓶用ブラシ》
ピジョン スポンジブラシ 2WAYタイプ プラスチック製 哺乳瓶 専用

材質に傷を付けにくい、プラスチック製哺乳びんに適した洗浄スポンジブラシです。
ストレート洗いと回転洗いの2WAYでの使用が出来てとても便利です。
この1本で哺乳瓶の洗浄がとても楽になりますよ。プラスチック専用となっていますが、一応ガラス哺乳瓶も洗浄できます。

《哺乳瓶の乳首用ブラシ》
ピジョン 母乳実感 専用乳首ブラシ

デリケートな乳首を傷つけず、しっかり洗浄できるきめ細やかなウレタン製です。
こちらは母乳実感専用乳首ブラシです。
乳歯ブラシを乳首に差込み、柄を持って回転させるように使用します。

 

《哺乳瓶洗浄用洗剤》
ピジョン 哺乳びん野菜洗い 本体 800ml

哺乳瓶と乳首を洗う用の洗剤も販売されております。
こちらは100%食品用原料成分使用で安心です。

野菜などの食品も洗える洗剤なので、離乳食になった時にも使用出来ますよ。
哺乳瓶洗浄は、一般的な食器用洗剤でも大丈夫なようですが、原液のままだと洗剤が残りやすい場合があるので、薄めて使用した方がいいかもしれません。
丁寧に洗ってしっかり洗剤を洗い流しましょう。

ピジョン商品の紹介が多いのは私の好みです。
安価で良いものが揃っているので、いつもピジョンで購入してしまいます。

 

4. 哺乳瓶の消毒方法

消毒には方法が3つあることはご存知でしょうか?
昔ながらの方法の為、一般的に知られているのは煮沸消毒かもしれませんね。

消毒方法には、「煮沸消毒」「レンジ消毒」「薬液消毒」があります。どれも正解不正解ではなく、ちゃんとした消毒法です。
それぞれメリットデメリットがあるので、自分のやり方、状況に一番合うものを選ぶようにしましょう。

《煮沸消毒》

母乳メインで、哺乳瓶の使用頻度が低い人向けの消毒方法です。消毒用の薬液を購入する程ではない場合はこちらの消毒方法が便利です。
哺乳瓶がガラスかプラスチックかで手順が変わってくる為、気をつけてください。

■準備するもの:

・哺乳瓶と乳首がすっぽり入る大きさの鍋
・哺乳瓶をつかむ用のトング(哺乳瓶を挟むもの)

■手順:

①鍋いっぱいにお湯を沸かし、洗浄後の哺乳瓶と乳首をすべて浸かるように沈める。
✓ガラス哺乳瓶の場合:
水から入れて沸騰させる。ガラスは急激な温度変化に弱い為、熱湯に入れると割れる恐れがある。
✓プラスチック哺乳瓶の場合:
熱湯で劣化しやすい為、沸騰したお湯に入れる。中の空気を抜かないと沈まないので注意する。
②お湯が沸騰してから、3分経ったら乳首とキャップを取り出す。(熱いのでトング使用)
③その後7分経過したら哺乳瓶をお湯から取り出す。(熱いのでトング使用)
④哺乳瓶スタンドや清潔な布巾、キッチンペーパーの上などで自然乾燥させる。

■保管:

・雑菌やホコリが付かないように、フタのある容器に入れておく。

■注意事項:

・鍋は沸騰してもお湯が溢れ出ない大きさのものを用意する。
・鍋は哺乳瓶消毒専用にし、料理と併用しない。
・乳首やプラスチックが鍋肌に触れると変形する恐れがある。
・お湯の使い回し禁止。残ったミルクが溶け出し、雑菌が繁殖している恐れがある為。
・火傷注意。

■メリット:

・消毒が10分で完了。
・準備するものが、大きな鍋とトングだけでOK。

■デメリット:

・煮沸時間のみなら10分だけと短く感じますが、大量のお湯を沸かす時間がかかる。
(冬場はもっと沸騰までの時間がかかる。)
・使い捨ての大量のお湯が必要。
・プラスチック、乳首の劣化がある。
・火傷の恐れあり。

菌が死滅する温度は90℃と言われています。大きな泡がボコボコ出てくる状態を保って煮沸消毒しましょう。
準備するものにトングがありますが、購入をおすすめします。
私もケチってトングを購入せず、菜箸ですくい上げようとしたのですが、重く滑りやすい為大変難しかったです。
滑ってお湯に落とし、熱湯がはねました…。

火傷は特に気をつけましょう。お湯もですが、取り出したばかりの哺乳瓶も本当に熱いです。
赤ちゃんだけでなく、お兄ちゃんお姉ちゃんも近づけないよう配慮をするようにしてくださいね。

《電子レンジ消毒》
熱で消毒という意味では、煮沸消毒よりお手軽にしたものがこちらの電子レンジを使用しての消毒です。
専用の容器や袋、少量の水があれば済むのでとても便利な方法です。

袋は1本から3本入るものまで様々なので、ご自分の用途に合わせてご購入くださいね。

■準備するもの:

・レンジ消毒専用の容器や袋
・少量の水

■手順:

①洗浄後の哺乳瓶と乳首、キャップ、少量の水を容器に入れる。
②説明書にある通りのワット数と時間でレンジ加熱。
③加熱後余分な水を捨て、再度封をする。容器に入れたまま次回使用するまで保管。

■保管:

・加熱後の容器のまま保管。

■注意事項:

・火傷注意。
・哺乳瓶やレンジのサイズ次第では使用出来ないので、購入時にサイズ確認。
・哺乳瓶の材質次第ではレンジ出来ないものもある為、確認必須。

■メリット:

・加熱中、レンジから離れられる。
・消毒後そのまま保管可能。

■デメリット:

・レンジ加熱から、冷めるまでレンジを占領される。
・シリコンの乳首が劣化しやすい。
・消毒後、熱くてすぐに使用出来ない。

レンジ加熱することで容器内で蒸気が発生し、高温の蒸気で消毒する方法です。
消毒後の容器のまま保管出来、外出時などにそのまま携行出来るのが便利ですね。

《薬液消毒》
「薬液消毒」という文字だけ見ると身体に悪いそうな感じがしますが、哺乳瓶を浸け置きするだけで良いのでミルクの頻度が高い人におすすめの消毒法です。

■準備するもの:

・哺乳瓶用の消毒薬(液体や錠剤がある)
・薬液を作る用の専用ケース
・トング

熱いわけではないので、トングの代わりに菜箸でも可能です。
肌の弱い方は肌荒れ、かゆみを起こす可能性がある為トングなどの使用をおすすめいたします。

■手順:

①説明書に書いてある容量で薬液を作る。
②洗浄後の哺乳瓶と乳首を薬液に浸け込む。
③約1時間の浸け込みで消毒完了。(薬剤によるので、説明書要確認)
④薬液から哺乳瓶、乳首を取り出し、よく薬液を振り切って使用。

薬液は1度作っておくと、24時間使用出来ます。
哺乳瓶、乳首は1時間以上浸しておいても大丈夫です。次回使用するまで浸け置けます。(薬液の使用時間を超えないように)
残った薬液やにおいが気になる場合はすすいでから使用しましょう。

■保管:

・薬液からあげた後乾燥させ、雑菌やホコリが付かないようにフタのある容器に入れておく。

■注意事項:

・皮膚が弱い場合は注意。トングや調理用手袋などを使用する。

■メリット:

・1度薬液を作ると24時間使用出来るため、楽。
・火傷しない。
・粗熱冷まさなくていい。
・横についてなくていい。離れられる。
・おもちゃや搾乳機も消毒できる。

■デメリット:

・残ったにおいに赤ちゃんが嫌がる場合がある。
・薬剤を購入しないといけない。
・薬液の入ったケースが常に場所をとる。

ミルク購入にもお金がかかるのに、薬液にもお金がかかる…と考えてしまいがちですが、本当に薬液消毒は楽です。
私の出産した産院では薬液消毒で哺乳瓶を消毒していた為もあって、私はずっとこの消毒方法でした。
煮沸消毒も大量の水とガス代が必要になりますし、1日6~7回のミルクの度に煮沸消毒は大変ですよ。
ミルク頻度の高い場合は是非、薬液消毒をおすすめいたします。

5. 哺乳瓶の乾燥

電子レンジの消毒の場合は、袋に入れたまま保管可能ですが、そうではない場合は乾燥させて保管しなければなりません。
水滴が付いたままですと、そこからまた雑菌がわいてしまう為です。

基本は自然乾燥です。
哺乳瓶の口や内部に、手を触れては消毒が台無しになります。スタンド等を使用し、空気の出入りがしやすい状態にしてください。
哺乳瓶を斜めにすると水滴が落ちやすくなりますよ。

哺乳瓶や乳首の形状によっては、水が溜まりやすく、乾燥に時間がかかる場合もあるかもしれません。
その場合は水が溜まりやすい場所のみを綺麗なキッチンペーパーでさっと拭くと良いです。

《水切りスタンドラック》
Johnnyhh 哺乳瓶ラック 哺乳びん乾燥 カバー付き 抗菌 ほこり防止 衛生的 水切り 乾燥ラック スタンド

可愛い哺乳瓶スタンド兼ラックです。フタも付いているため、ホコリよけになります。
哺乳瓶と乳首を斜めに傾けて水を切ってくれますし、ちょっとしたインテリアになりそうなデザインです。

6. おすすめの消毒液や容器

《哺乳瓶はさみ》
ピジョン 消毒はさみ

手順には、用途的に「トング」と記載しましたが、便利なのが哺乳瓶はさみです。
先まで柔らかい素材で出来ている為、ガラス瓶もつかみやすく出来てます。
哺乳瓶をつかむだけあって少し大きいので収納に困るかもしれませんが…。

《電子レンジ用ケース》
ピジョン 電子レンジスチーム & 薬液消毒ケース そのまま保管

電子レンジスチームと薬液の2つの方法で簡単に消毒ができる消毒器です。
そのまま保管ケースにもなるので、用途で使い分けが可能。哺乳瓶を3本まとめて消毒することが出来ます。
このケースの場合、電子レンジ5分で消毒完了です。

《薬剤消毒用洗浄剤》
ミルトン Milton CP チャイルドプルーフ 60錠 (哺乳瓶・搾乳器用 洗浄剤)

哺乳瓶・乳首、器具類を除菌する洗浄剤。有名どころですね。
水2リットルに対し1錠を溶かすだけで薬液が出来上がります。消毒時間は1時間以上浸せばOKです。
液体タイプもありますが、計らないといけない為、錠剤のこちらがおすすめ。


《薬液消毒用ケース》
ミルトン 専用容器

薬液消毒用のケースです。
哺乳びん6本分のゆったりサイズ。トングも付いてるので追加で買わなくて良いです。
2L、4Lのメモリが付いているので、水の計量が簡単ですよ。
細かいことかもしれませんが毎日のことなので、メモリまで水を入れるだけというのがとても助かるんです。

7. まとめ

いかがでしたでしょうか?
ひとつ「消毒」と言っても様々な方法があり、メリットデメリットがあります。
ご家庭のミルク頻度や状況によりどの消毒方法を選ぶかは変わってきますが、根本は可愛い赤ちゃんの為のしっかりした消毒です。

普段は薬液消毒でも、急に薬剤を切らしてしまった場合は煮沸消毒に頼ることもあります。
正しい消毒方法を理解し、清潔な哺乳瓶を赤ちゃんに用意出来るようにしていきましょう。

ライター名:waichi.