・新生児はいつから外出できるのか
・外出時におすすめの服装と持ち物
・赤ちゃんと外出時に注意すること
産後しばらくは新生児を連れて外出できないと言われていますが、それって具体的にはいつまでなのか気になりますよね。ずっと家の中にいては息が詰まってしまいますし、気分転換にお散歩でもしたいママは多いのではないでしょうか?
そこで、今回はまだ首すわり前の新生児を連れて外出できる時期の目安や外出時の注意点、あると便利なものやおすすめの服装などを紹介しましょう。これさえ読めば、新生児の外出に関するお悩みをすべて解決できると思うので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね♡
目次
1. 新生児と呼ばれるのはいつまで?

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そもそも、新生児とはいつまでのことを言うのか知っていますか?
新生児とは、「生後4週間までの赤ちゃん」のことを言います。産まれてから約一か月未満の赤ちゃんですね。
この時期の赤ちゃんは、まだ外の世界に慣れておらず、少しの環境の変化で体調を崩してしまうことがあり、とても繊細です。ですので、不必要な外出はなるべく控えてあげるのが赤ちゃんの健康のためです。
2. 新生児はいつから外出しても大丈夫?
では、生後4週間を過ぎたあとはいつ頃から外出しても良いのでしょうか?
一般的には、生後一か月検診を受け、赤ちゃんに何も問題がなさそうであれば、徐々に外出の機会を作っていく、というのが目安です。
■なるべく新生児が外出を控えたほうが良い理由

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新生児の期間は、ママのお腹から急に外の世界に出た赤ちゃんが、徐々に新しい環境に適応していく準備期間と言われています。
大人にとっては気にならない、気温の変化や風、雑音やホコリなどの刺激が新生児の身体にとっては大きな負担になっているのです。
また、まだ外の環境に順応していない新生児の間は、体温調節機能が十分に整っていません。そのため、外の気温の変化に適応できずに、その温度差で体調を崩してしまうこともあるのです。そうなってしまっては可哀想ですよね。
他にも、まだ免疫力が低い新生児が外出をすると、ウイルスや病原菌などに感染しやすいという問題もあるので、新生児期間の外出は控えるのが賢明です。
■一か月検診が初めての外出日

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一か月検診で初めて外出する、という赤ちゃんがほとんどです。その際にも、以下のことには注意してあげましょう。
✔赤ちゃんをおくるみ等で包み、外気が当たらないように工夫する
✔電車やバスなどの人混みは避け、自家用車やタクシーを利用する
✔できるだけ短時間で帰宅する
✔日差しが強い時期には、日傘などで日陰を作る
いくら必要な外出とはいえ、赤ちゃんになるべくストレスのかからない環境作りを心掛けたいですね。
■里帰りやお宮参りは赤ちゃんの様子を見て決めよう

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お宮参りとは、赤ちゃんの健やかな成長を祈って、一般的に男の子が生後31日、女の子が生後33日と生後約一か月頃に行われる行事です。
ただし、夏の日差しがとても強い時期や冬の寒い時期には無理して行わなくても大丈夫です。「一か月」という時期にとらわれず、産後のママや赤ちゃんの様子を見ながら、体調や天候の良いベストな時期を選ぶ人も多くいます。
3.生後一か月の初めての外出にあたっての注意
■外気浴で慣れさせていく

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生後一か月を過ぎたからといって、赤ちゃんをいきなり長時間外出させることは危険です。
一か月検診で赤ちゃんに問題がないことを確認できたら、最初はゆっくり外気浴から始めて、徐々に外の空気に慣れさせてあげると良いです。
〈外気浴のやり方〉
①部屋の窓を開けて、ママが窓際で赤ちゃんを抱っこし、室内で外気に触れさせる。このときに、窓からの日差しが赤ちゃんに直接当たらないように気をつけましょう!
②赤ちゃんを抱いて、ベランダや庭、玄関先に出てみる。このときも、直射日光は避けること、夏場であれば午前中などの比較的涼しい時間、冬場であれば午後の暖かい時間を選びます。
赤ちゃんやママの体調をみながら、無理せず行ってくださいね。生後2か月頃までは、赤ちゃんを抱っこしながら家の近くを少し散歩する程度がちょうど良い刺激になっておすすめです。
■気を付けなければいけないこと

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新生児のときのお出掛けは、普段の生活リズムを崩さないようにすることが重要です!
たとえ、長時間の外出であっても、家の中で過ごすときと同じリズムでミルクやお昼寝の時間を作ってあげましょう。
また、午前中を中心に活動し、電車やバスなどは混み合う時間を避けること、人の多いショッピングモールやスーパーなどは控える方が無難です。
4.生後2~5か月以降の外出
■赤ちゃんの首がすわり始める

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この頃になると、赤ちゃんの首がすわってくるようになります。できることが増え、周りの人や物への好奇心が強くなってくる頃なので、いろいろな場所へお出掛けするのが良い刺激になりますよ。
これまでは、スーパーや近所の公園程度しか外出できなかったと思いますが、ぜひ近所の児童館や子育て支援センターなどにも足を運んでみてください。
また、身体が丈夫になってくるので、電車やバス、車を使って少し遠出をするのもママと赤ちゃんの気分転換になっておすすめです。
■冬場は人が集まる場所は控える

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生後半年を過ぎると、ママからもらった免疫力が低下するので、風邪を引いたり熱を出したりすることも出てきます。
特に冬場は、インフルエンザなどの感染症が多い時期ですので、人の集まる場所は控えるようにしましょう。まだ予防接種の完了していない赤ちゃんが感染症などにかかってしまわないように、注意してあげたいですね。
5.外出時の注意点
■外出時の持ち物

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家から近く、数分で帰れる距離のお散歩などであれば、特に持ち物も必要ないでしょう。
ただ、外出時間が30分以上になる場合は、急病などにも備えて母子健康手帳と保険証、乳幼児医療証の3点は必ず持ち歩きましょう。
以下に、それ以外にもあると便利なものを紹介します。
・おむつ
・おしりふき
・汚れておむつを入れるビニール袋
・着替え
・ガーゼ
・授乳ケープ(母乳の場合)
・粉ミルク、お湯、哺乳瓶(ミルクの場合)
・スタイ(離乳食が始まっている場合)
・おくるみなど体温調節に使えるもの
■外出時の服装
まだ小さい赤ちゃんとお出掛けする際には、服装にも気をつけてあげたいですね。
〈夏におすすめの服装〉
・新生児〜生後8ヶ月頃
短肌着+半袖のカバーオール+薄手のブランケット類や帽子
・生後8ヶ月〜1歳頃
肌着+半袖シャツ+半ズボン+帽子
まだ肌が弱く、汗疹や湿疹ができやすい時期なので、背中に手を入れて汗をかいているようであれば小まめに着替えさせてあげましょう。
〈冬におすすめの服装〉
・新生児〜生後8ヶ月頃
コンビ肌着+カバーオール+靴下+アウター類や帽子
・生後8ヶ月〜1歳頃
コンビ肌着+長袖トレーナー+長ズボン+靴下+アウター類
抱っこ紐でお出掛けの際は、ママの体温で十分暖かいのでアウターなどは必要ないでしょう。雪が降っているなど、極寒の日には抱っこ紐の上から防寒ケープがあると便利です。
ベビーカーでお出掛けの際は、フリース素材のひざ掛けや毛布などを掛けて、寒さから守ってあげると良いです。
〈春、秋におすすめの服装〉
・新生児〜生後8ヶ月
短肌着+ロンパース
・生後8ヶ月〜1歳頃
肌着+薄手のトレーナー+ズボン
春、秋は朝晩で温度差が大きいこともあるので、薄手のカーディガンのようなものを用意しておくと急な温度変化に対応できます。
■車に乗せる時

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次に、赤ちゃんを車に乗せるときの注意点をまとめてみました。
✔チャイルドシートは必須
✔首すわり前の赤ちゃんは、長距離移動を避ける
✔車内の温度を適温に保つ
✔夏場のチャイルドシートは背中の部分が暑くなりやすいので冷感対策をする
✔小まめに休憩をとる
✔お気に入りのおもちゃやお菓子を準備する
ママが運転しない場合は、赤ちゃんと一緒に、後部座席のチャイルドシート横に座ってあげることをおすすめします。何かあったときにすぐに気付き、対応してあげられるというのはもちろん、赤ちゃんも安心できるのでご機嫌になってくれますよ♩
6.まとめ

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どうでしたか?新生児と外出するときに大切なことをご紹介しました。
まだまだ、身体の機能が未完成な新生児期の外出は控えるようにし、一か月検診を過ぎた頃から徐々に外気浴からスタートさせましょう。赤ちゃんとママの体調を見ながら、赤ちゃんがお出掛けを嫌がらなければ、少しずつ外出時間を延ばしていくことがおすすめです。
また、まだまだ外出先で授乳ができる箇所やオムツ替えのできる箇所が少ないので、事前に確認しておくと安心です。
赤ちゃんとのお出掛けは、持ち物が増えて大変ですが、外出先で慌てることがないように必要なものをしっかりと準備していきたいですね。ママと赤ちゃん、一緒に外出ができることを楽しんでください。
ライター:木村